トヨタ・ヨーロッパは13日、3月6日からスイスのジュネーブで行われるジュネーブ・インターナショナル・モーターショーにレクサスRC-FのGT3バージョンのコンセプトモデルを展示すると発表した。
レクサスRC-Fは、昨年の東京モーターショーでワールドプレミアされた高性能2ドアクーペ、RCをベースに出力性能などを向上させ、レクサスのハイパフォーマンスモデルのみに与えられる『F』の名が冠されたモデル。1月13日に開幕したデトロイトショーで世界初公開された。
6日からスタートするジュネーブショーはRC-Fのヨーロッパプレミアとなるが、このショーに『レクサスRC-F GT3コンセプト』と名付けられたレーシングカーが展示されることになった。レクサスのプレスリリースによれば、「RC-F GT3コンセプトは、GT3シリーズに参戦するレーシングチームに、レクサスが車両を供給する意図があると示すもの」としている。
RC-Fはすでに2014年からスーパーGT500クラスに参戦するマシンのベースモデルであることが公表されているが、すでにオートスポーツ誌でも既報のとおり、国内外でカスタマーレーシング向けのGT3モデルが開発されているのではないかという噂があった。
近年世界中のモータースポーツシーンで活用されているGT3カテゴリーは、市販スポーツカーにメーカー、あるいはメーカーから公認を受けたチューナーがレース向けの改造を行い、FIAから公認を受けた車両が参戦できる。
独自のBoP(性能調整)により車両性能が均衡化されるほか、車両価格の上限が設定されていたり、チームが独自に改造できないなどコストを抑える工夫がされており、アウディ、BMW、メルセデスベンツ、ランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン、アストンマーチン、ベントレーなどが多くの車両を販売している。日本車では現在ニッサンGT-RニスモGT3のみが販売されており、もしRC-FのGT3車両が販売されれば、日本車としては2車種めとなる。
日本でもGT3カテゴリーの車両は、スーパーGT300クラス、スーパー耐久、今季からスタートするスーパーカー・レースシリーズ(SCR)に参戦が可能。また、アジア圏でもアジアン・ル・マンやGTアジアなどにも活用することができる。日本のチーム、ファンにとっても楽しみなコンセプトモデルとなりそうだ。