第79回ル・マン24時間耐久レースで2号車アウディR18 TDIを駆り初めての優勝を飾ったアンドレ・ロッテラーは、激しい展開のレース後、「強烈なレースだった。最初から最後まで、激しくプッシュし続けていた。息つく暇さえなかった」とコメントしている。
2号車アウディのアンカーを務めることになったロッテラーは、終盤2番手を走る9号車プジョーに少しずつ接近されながらも、持ち前のスムーズなドライビングでギャップを広げ、ファイナルラップまでにその差を13秒に。トップでチェッカーを受けてみせた。
フィニッシュ後、激闘を繰り広げた9号車プジョーとユノディエールを並走しながら、ロッテラーはアウディR18のドアを開け、天に向かって渾身のガッツポーズ。コクピットで涙をぬぐった。マシンから降りたロッテラーはマルセル・ファスラー、そして日本ではライバルとしてレースを戦うブノワ・トレルイエと喜びを分かち合った。
「強烈なレースだった。最初から最後まで、激しくプッシュし続けていた。息つく暇さえなかった。僕は可能な限りの努力をし続けた。そうする以外の道を見つけることはできなかったんだ」とロッテラー。
「最後には役目を果たすことができた。みんなと団結して結果を出せたことを、本当に嬉しく思っている。メカニックやその他のチーム員全員がマシンを準備するためにハードな仕事を成し遂げてくれた」
アウディ陣営にとって、3号車が序盤でクラッシュ、1号車も夜間にクラッシュを喫するなど、2号車にかかるプレッシャーは大きかったが、ロッテラーは「アラン(マクニッシュ)とロッキー(ロッケンフェラー)が無事で本当に良かった」とレース後、気遣いをみせた。