ロータスは17日、2013年も引き続きロメイン・グロージャンを起用することを正式に発表した。
今季ロータスで初のF1フル参戦を果たしたフランス人ドライバーのグロージャンは、序盤のレースで素晴らしい速さを見せ、第4戦バーレーンで初の3位表彰台を獲得すると、その後もカナダで2位、ハンガリーで再び3位を獲得するなど高いポテンシャルを発揮した。
しかしその一方では、レースのスタート直後に他車とのアクシデントに絡むケースが非常に目立ち、ベルギーGPではフェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンといったチャンピオン候補たちを巻き込む多重クラッシュを引き起こしたとして、1戦出場停止のペナルティを受けるなど、周囲からは危険なドライバーとして警戒され、F1ドライバーとしての資質に疑問も投げかけられていた。
ロータスは、今季ドライバーズ選手権で3位を獲得したキミ・ライコネンとの来季契約を10月末に発表したが、当時グロージャンとの契約については明らかにされず、シーズン終了以降もチームの決定は遅れていた。
ヨーロッパのメディアは、ロータスがクラッシュ癖のあるグロージャンに見切りをつけた場合、今季限りでザウバーとの契約を終了した小林可夢偉を起用する可能性も伝えていたが、期待された可夢偉のトップチーム入りはならなかった。
現時点で2013年のシートは3つ残されているが、そのうちマルシャのセカンドシートはチームオーナーが新人ドライバーの起用を漏らしているため、可夢偉の現実的な選択肢はフォース・インディアかケータハムということになる。