7度の世界ラリー選手権王者のセバスチャン・ローブが、スポーツカーレースに参戦するチーム『セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)』を組織し、ル・マン・シリーズとフランスのポルシェカレラカップに新チームが参戦する事になった。
ラリー界では伝説的な王者となっているローブは、すでに二度ル・マン24時間に参戦したり、WTCCシボレー・クルーズをテストドライブするなど、サーキットレースについても検討を重ねている。
今後2年はWRCでシトロエンをドライブすることになっているローブだが、2012年に向けてローブの友人であるロミニク・ハインツとパートナーシップを結び、新たにフランスで行われているポルシェ・マットムート・カレラカップに2台、ル・マン・シリーズにフォーミュラ・ル・マンFLM09を1台投入することになった。
ローブは、このスポーツカーチームがWRC引退後のキャリアに関連するものであると語る。
「僕はいくつかサーキットでの経験があるけれど、サーキットでの雰囲気は素晴らしいものだった。ラリーは僕の人生の大部分を占めているものだし、まだ楽しさを見いだせているから僕はラリーを続けているんだ」とローブ。
「でも、何年かしたら僕は新しい楽しみを探すと思うんだ」
ローブとチームを結成することになるハインツは、ローブがWRCに参戦を続けている間にSLRを立ち上げ、ローブが合流する時間を作っていると語る。
「セバスチャンはもうスポーツカーレースに参戦する準備ができている。彼はドライバーとしての将来をはっきりさせたと思う。今後の2年間、彼がラリーを戦う間に、チームを成長させるつもりなんだ。昨日今日考えたプランではないよ。僕らはしばらくこのことについて話していたんだ」
新たに結成されたSLRでは、将来的なひとつのゴールとして、ル・マン24時間のLMP2クラスに参戦する事を目標として定めているという。