19日、FIA世界ツーリングカー選手権第2戦ポールリカールの予選が行われ、シトロエンのセバスチャン・ローブがWTCC初のポールポジションを獲得した。
2009年のポー以来となるWTCCのフランスラウンドは、多彩なレイアウトでテストサーキットとしても知られるポールリカールが舞台。開幕戦との連戦で勢いに乗る地元フランスの雄、シトロエンにとっては負けられない一戦となる。
その決勝を左右する土曜日の予選は、予想通りQ1からシトロエン勢が速さを発揮するが、同じフランス出身のヒューゴ・バレンテ(シボレーRMLクルーズ)もフリープラクティスから上位に名を連ねるなど、今週末の活躍を予感させた。
Q1では、ジェームス・トンプソン(ラーダ・グランタ)とミハイル・コズロフスキー(ラーダ・グランタ)が相次いでトラブルに見舞われると、ロバート・ハフ(ラーダ・グランタ)も12番手のティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)に届かず、ラーダの3台がいきなり脱落。一方、トップ3にはイバン・ミューラー、ローブ、バレンテのフランス人が並び、続くQ2に進んだ。
10分間で争われたQ2は、ファーストアタックでミュ—ラーとローブがいち早くトップ2につけると、3台目のシトロエンCエリーゼWTCCを駆るホセ-マリア・ロペスもバレンテを逆転、シトロエンが1-2-3態勢を築く。残るQ3行きの2席は、バレンテと最終アタックに出れなかったノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)を上回ったホンダワークスのガブリエル・タルキーニ(ホンダ・シビックWTCC)が獲得。もう一台のワークスシビックを駆るティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)は10番手タイムに終わったが、リバースグリッドが適用される決勝レース2のポールポジションを手にしている。
上位5台によるシングルラップバトルのQ3は、最初にアタックに出たホンダのタルキーニが次走のバレンテを抑えるタイムで4番手を獲得する。一方、ポールポジションを争ったシトロエンの3台はホンダの1秒先でコンマ差のバトルを展開。すると、最終走者のミューラーがセクター1で暫定トップのローブを上回ってくる。が、残るセクター2、3で大きく遅れたミューラーは、ロペスにも敗れて3番手に終わった。
この結果、ローブがマラケシュの初Vに続くWTCC初ポールを獲得。他のホンダ勢はミケリス6番手、モンテイロ10番手、メディ・ベナーニが12番手となった。