中国の国有企業で国内ナンバーワンの売上を誇るワンリタイヤ(広州豊力ゴムタイヤ有限公司)がオートサロン2016でプレス発表を行い、2016年に日本への正式参入を目指し、さらに日本のモータースポーツへの参加計画があることを明らかにした。
ワンリタイヤは中国国内で4000以上の販売店を持つ、中国ナンバーワンのタイヤメーカー。近年では米国、英国、オーストラリア、ベルギー、オランダなど世界各国で商標登録を済ませ、現在150の国や地域に製品を販売している。
1月15日のオートサロンのプレスデーでワンリタイヤは日本初上陸を果たし、ブースを設置。そのブースで代表を務める陳董事長/党委員会書記は会見を行い、「世界に出るためには日本での販売は欠かせない」と日本での販売を正式発表した。
具体的な時期や販売経路などはこれからとのことだが、ワンリタイヤは市販タイヤだけでなく、日本の国内モータースポーツにも注目している。まずはD1を足がかりにして、タイヤの供給、さらにはチーム運営などの検討も行っているという。将来的にはD1から他カテゴリーへの参加もありそうな気配だ。
会見後、アジア担当ディレクター/チーフ・ブランドオフィサーのデビッド氏は「安さではなく、品質や安全性といった総合力がワンリタイヤの特長です。品質は日本のメーカーにも劣ってはいない。2020年の東京オリンピックまでには日本のタイヤ市場で3%を占めることが最初の販売目標です」と、自信を見せた。
近年、モータースポーツ界、サーキットでのスポーツ走行では韓国系タイヤメーカーの評価が上がってきているが、そこに中国のワンりタイヤが加わり、既存の日本メーカーと3カ国がコンペティションになることは、大きな話題となるだけでなく、ファンにとっても盛り上がる要因のひとつとなる。
果たして、ワンリタイヤの実力はいかほどなのか。モータースポーツで実際に競い合う日が、今から楽しみだ。
ワンリタイヤの詳細資料はこちら
http://wanli-autosalon.jp/