10日、東京・青山のホンダウェルカムプラザで、2010年インディジャパン300マイルの開催概要発表会が行われた。今季は武藤英紀(ニューマン・ハース・ラニガン)に加え佐藤琢磨(KVレーシング)が参戦するなど、見どころが多いインディジャパンとなりそうだ。
CART時代の1998年以来、アメリカンオープンホイールの最高峰レースを開催し続けてきたツインリンクもてぎのインディジャパン。昨年から9月の開催となり、昨年に続き秋の3連休での開催となり、今年は連休中日の19日(日)に決勝レースが行われることになる。
今季は武藤に加えて琢磨がIZODインディカー・シリーズに参戦しており、注目度が高まるインディジャパン。公式ウェブサイトへのアクセスも昨年の8倍とのことで、また先日発表されたロード/ストリート、オーバルの各選手権のうち、オーバル選手権の最終戦にもあたり、さらに注目度が高まっている。
ツインリンクもてぎでは、今年もレースの告知を積極的に展開。公式ホームページでの動画配信やピストン西沢/土屋圭市のコンビがお届けするポッドキャスト、Twitterや周辺FM局での『INDY JAPAN RADIO 2010』を放送。U字工事が特別応援団に就任し、インディジャパンを盛り上げていく。
さらに、今年は同じくオーバルコースを舞台にレースを行うスーパー耐久マシンがインディカーの決勝前に5周のデモ走行を行う。ST1クラスの3台をはじめ、15台が走行するなど本格的なもの。ファンにとってはS耐マシンも見られるとあって、ファンにとってはおいしいイベントになるだろう。
発表会では、インディ500前の間を縫って帰国、今回の開催概要発表会に登場した武藤と琢磨が、母国レースへの思いを語った。
今回でIRLにデビューして以来3度目のインディジャパンとなる武藤は「3度目の正直といいますけど、それが今年だといいな、と思います。ただ、今年はあまり気負うことなく、のびのびとレースを戦いたいと思います。日本のファンの皆さんの前で唯一走れるのがインディジャパンですからね。いい走りをみせたいと思いますし、ひとりでの多くのファンの皆さんが応援してくれることを願っています。頑張ります」とインディジャパンへの意気込みをコメント。
一方、F1時代には鈴鹿でファンを湧かせてきた琢磨は「ここまで最終リザルトとしては自分、そしてファンの皆さんが期待するような結果に繋がっていませんが、一戦一戦多くのことを学んで、手応えを得てここまでやってきました。この後オーバルが続いて、ストリート、ロードとあって、最後のオーバル戦に向けて、徐々に力を発揮したいし、ホームのレースとなるインディジャパンに向けてチーム一丸となって準備していきたい」と語る。
「インディジャパンでは、多くのファンの皆さんが待っているもてぎで、満身の力をこめて、武藤君ほど張り切らずに(笑)、それでも最高のリザルトを求めて頑張りたいと思います」と琢磨はリラックスした笑顔で語った。
前売り券の発売は5月29日から。武藤、琢磨、そして日本でも人気が高いトニー・カナーン、ダニカ・パトリックの応援席をはじめ、さまざまなチケットが用意されている。9月の連休は家族みんなでインディジャパン観戦に出かけよう。
●詳細な開催概要はhttp://www.twinring.jp/indyjapan/へ
●佐藤琢磨×武藤英紀スペシャル対談実現! 週刊オートスポーツNo.1252 5月20日号は必見!
http://as-web.jp/autosport/