2014GP2シリーズ第2回公式合同テスト(バーレーン)
--佐藤公哉、開幕大会へ向けて手応えあり--
■テスト概要
開催国:バーレーン王国
開催地:バーレーン国際サーキット一周:(5.412km)
開催日:2014年3月19日(水)〜21日(⾦)
天気:3月19日/晴れ、3月20日/曇り時々晴れ、3月21日/晴れ
■テスト結果
3月19日(水)
午前ベストタイム:1分41秒739(26台中11番手)/27周
午後ベストタイム:1分42秒204(26台中25番手)/23周
3月20日(木)
午前ベストタイム:1分40秒154(26台中10番手)/25周
午後ベストタイム:1分45秒358(26台中25番手)/33周
3月21日(⾦)
午前ベストタイム:1分40秒659(26台中17番手)/15周
午後ベストタイム:1分45秒395(26台中20番手)/42周
2014年のGP2シリーズにカンポス・レーシング(Campos Racing)から出場する佐藤公哉(さとうきみや/24歳)は、F1世界選手権レースの第3戦とGP2シリーズ開幕大会が4月に開催されるバーレーンのバーレーン国際サーキットで第2回公式合同テストに臨みました。
テスト1日目の3月19日(水)は、路⾯が砂埃で汚れておりタイヤを無駄にできないという理由で、コースインを手控えるドライバーが目⽴ちました。開始1時間過ぎに佐藤が先陣を切って本格的な⾛⾏を試み、1分42秒569を記録してモニター最上部にターゲットタイムを記しました。佐藤は午前のセッションで参加ドライバー中3番目に多い27周を⾛り、新品ハードタイヤでは1分41秒739の自己ベストを記録して11番手となりました。午後のセッションでも佐藤は新品ハードタイヤを履きましたが、1分42秒204で25番手でした。
テスト2日目の3月20日(木)は、セッション開始から早めの段階で新品のハードタイヤ、新品ソフトタイヤを履いて意欲的にタイムアタックするドライバーが目⽴ちました。佐藤もそのひとりで、新品ソフトタイヤで1分40秒154を記録して10番手となりました。午後のセッションではタイムアタックを⾏わず、レースシミュレーションに徹したため佐藤のベストタイムは1分45秒358で25番手でした。
テスト3日目の3月21日(⾦)は、気温・路⾯温度ともに2日目より状況は厳しく、さらには強風がサーキットに吹きつけた影響もあり、各ドライバーのラップタイムは総じて伸び悩みました。佐藤も1分40秒659で17番手でした。午後のセッションではタイムアタックを⾏わず、レースシミュレーションに徹したため佐藤のベストタイムは1分45秒395で20番手でした。
なお、GP2シリーズの開幕大会は、4月4〜6日にバーレーン王国のバーレーン国際サーキットで開催されます。
■佐藤公哉(カンポス・レーシング・ドライバー)のコメント
「1日目午前のセッションではクルマの後部が神経質な動きをしていたので、それを安定させる方向へと調整を施しました。ところが午後のセッションになって路⾯状況が改善した影響もあり、一連の調整が裏目に出て今度はクルマが曲がりにくくなりました。2日目のテストに向けては、1日目のデータを参考にしながらもいったん持ち込みのクルマの状態に戻す方向を採りました」
「2日目は苦労していたクルマの操縦性が1日目より少しマシになりましたが、まだまだ満足できる状態ではありませんでした。新品ソフトタイヤで1分40秒154を出した午前のセッションのタイムアタックでは、ひとつのコーナーで大きくミスして0.3秒を失いました。新品ハードタイヤと新品ソフトタイヤがあと1セットずつ残っているので、3日目は1分39秒台突入が狙えると思いました。午後のセッションは前回のアブダビテスト同様、30周のレースシミュレーションやスタート練習などに費やし、タイムアタックは⾏いませんでした」
「3日目は強い風と暑さで全体的にタイムが伸び悩みました。とくに僕のタイムは周りに⽐べて落ち込みが大きく、この点は工場へ戻ってチームと調べます。それにしても、午前のセッションでは1秒に17、18台がひしめいたのですから、さすがに激戦のシリーズだと思いました。午後のセッションは2日目と同様30周のレースシミュレーションをこなしました。リアタイヤに優しい調整をクルマに施し、さらにリアタイヤに優しい運転を心掛けました。3日間を通して⾒ればとても有意義なテストでした。2週間後のバーレーンの開幕大会が楽しみです」