2014オートバックス全日本カート選手権KFシリーズ第9戦/第10戦

開催場所:ツインリンクもてぎ北ショートコース
開催日:10月25〜26日

●コース:ツインリンクもてぎ北ショートコース
●天候:晴れ 
●路面状況:ドライ
●参加台数:KF=27台

 2014年オートバックス全日本カート選手権KF部門最終戦、シリーズ第9戦・第10戦が10月25〜26日に栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコースで開催された。

 近年、最終戦の会場といえば鈴鹿サーキット南コースが定番となっていたが、今季は8年ぶりにツインリンクもてぎでの開催。東地域出身のドライバーにとっては、久しぶりにホームで最終戦を迎えることとなる。

 注目のタイトル争いは、ルーキーの阪口晴南(ART・TM・DL)がランキングトップ。それを菅波冬悟(CRG・TM・BS)、宮田莉朋(EXPRIT・TM・DL)、朝日ターボ(FA・TM・DL)が追う展開。この4人がタイトル獲得の可能性を持って、この最終戦に臨んだ。

[第9戦]宮田莉朋、KF初優勝を飾りランキングトップへ!
 朝一番に行われたクオリファイングプラクティスでは、前回のSUGO大会で完全優勝を飾った佐々木大樹(INTREPID・TM・BS)が統合トップタイムをマーク。2番手にはヨコハマタイヤ最上位を記録した三村壮太郎(ART・TM・YH)、3番手に宮田、4番手阪口、5番手朝日とタイトル候補達が続き、菅波は9番手からの追い上げを図る。

 予選では宮田が好ダッシュをみせホールショットを獲得。宮田はそのまま後続を引き離し、トップで周回を重ねる。2番手争いは佐々木と朝日とのバトルとなるが、終盤には菅波も上がってくる。一方、阪口は4周目にエンジン系のトラブルによりリタイア。

 トップの宮田は最後までポジションを守りきりチェッカーを受け決勝PPを獲得。2位には朝日が上がり、以下佐々木、菅波と続いた。

 決勝では宮田がホールショットを奪うが、すぐに佐々木が逆転。やや宮田を引き離すように周回を重ねていく。しかし、終盤に入ると宮田のペースが勝り、18周目に佐々木を捉えて逆転。佐々木も2番手で直後に続くが、仕掛けることができない。そのまま逃げ切った宮田が、KF初優勝。2位に佐々木、3位に小高一斗(SWF・IAME・BS)が入った。

 これで宮田はランキングトップに浮上。7位まで追い上げた阪口が2番手で続くこととなった。

宮田莉朋/優勝ドライバーのコメント
すごく嬉しいです。午後の第10戦も勝てるようにがんばりたいです。

[第10戦]宮田莉朋、連勝でチャンピオン獲得!
 第10戦決勝へ向けた予選ヒート。好スタートを見せたのは佐々木。その佐々木を阪口が追い、3周目にトップを奪う。さらに宮田、朝日ターボ(FA・TM・DL)とダンロップ勢が続き、佐々木は4番手に後退する。終盤に入ると宮田がトップに立ち、朝日、佐々木と続いてチェッカー。宮田は2戦連続で決勝PPを獲得した。

 迎えた今季最終の決勝レース。ホールショットは佐々木が獲得。その後方で数台が絡むクラッシュが発生。これに阪口が巻き込まれ、リタイアを強いられる。

 中盤、トップとなったのは宮田。さらに2番手に朝日が上がり、ダンロップ勢が1-2体制で周回を重ねていく。終盤に入っても宮田のペースが落ちることはなく、そのままチェッカー。逆転でシリーズタイトルを獲得。オートバックスからのスカラシップ賞金300万円を獲得した。

宮田莉朋/優勝ドライバーのコメント
勝つしかないと思って今大会に臨んだので2レースとも予選、決勝とトップを取れたことが嬉しいです。後ろが同じダンロップの朝日選手だったので、無理に仕掛けてくることはないと思っていました。15周過ぎくらいから優勝を意識しはじめました。チャンピオンを獲得しましたが、まだ実感がなく、泣けませんね(笑)

全日本カート選手権公式サイト
http://www.kart.jp/

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