全日本F3選手権第1戦は、鈴鹿サーキットで12周の決勝レースが行われ、予選2番手からスタートした山内英輝(PLANEXハナシマF308)が優勝。2位に蒲生尚弥(PETRONAS TOM'S F308)、3位にリチャード・ブラッドレー(PETRONAS TOM'S F308)が入った。Nクラスは野尻智紀(HFDP RACING F307)がデビューウインを飾っている。

 フォーミュラ・ニッポンの予選では小雨も舞ったものの、その直後に始まった全日本F3第1戦の決勝レースでは陽差しも出て、晴天の下12周の決勝がスタートすることとなった。迎えたスタートでは、ポールポジションの安田裕信(ThreeBond)がやや遅れ、1コーナーで山内英輝(PLANEXハナシマF308)がトップを奪う。ふたりに続いて蒲生尚弥(PETRONAS TOM'S F308)が続いた。

 序盤からトップの山内はジワジワと2番手安田とのギャップを拡げ始めるが、2番手の安田には4周目になんとドライブスルーペナルティが課されてしまう。スタート時にやや動いてしまい、スタート違反に問われたためだ。

 これで安田が遅れたため、山内にとっては楽な展開に。6周目には2番手蒲生との間に3秒のギャップを築く。山内はそのまま貫禄の走りでトップでチェッカー。幸先の良い開幕戦勝利を飾った。2位は蒲生、3位はリチャード・ブラッドレー(PETRONAS TOM'S F308)が入った。

 Nクラスでは、1コーナーでクラストップスタートの千代勝正(NDDP RACING)のインに野尻智紀(HFDP RACING F307)が入り、S字の進入で千代がややコースオフしたところでギャリー・トンプソン(SGC by KCMG)が2番手へ。序盤トンプソンと千代が競り合う間に、少しずつ野尻がギャップを拡げ始める。

 3周目の130R、千代からプレッシャーをかけられたトンプソンはややコースオフを喫し、その間に千代が2番手に浮上。千代はトップの野尻にプレッシャーをかけるが、5周目のデグナーふたつめでコースアウト。リタイアとなってしまった。

 トップの野尻は後方からトンプソンにも迫られ、チェッカーまでプレッシャーをかけ続けられるが、野尻はこれが全日本F3デビュー戦とは思えないほどの絶妙のラインどりでトンプソンを抑え、見事トップでチェッカー! 野尻は表彰台で涙を流した。Nクラスデビューウインを飾った。2位にトンプソン、3位に佐々木大樹(NDDP RACING)が入っている。

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