全日本F3選手権は18日、富士スピードウェイを舞台に第12戦決勝レースが行われ、ニック.キャシディ(PETRONAS TOM'S F314)が今季5勝目をマークしランキング首位を奪取。F3-Nでは小河が今季9勝目を飾った。

 台風11号の影響で不安定な天候の中、17台による15周の決勝レースはウエットコンディションでスタートが切られた。ポールスタートのキャシディは、1コーナーでイン側から高星明誠(B-MAX NDDP F3)にトップを奪われるも、100Rでアウト側から高星をかわしてトップを奪取。後方では山下と高橋が5番手争いのバトルを続ける展開の中、4番手を走行していた千代が3周目1コーナーでコースオフを喫し6番手にまでポジションダウンしてしまう。

 トップに返り咲いたキャシディは後続との差を周回ごとに広げ、6周目には2番手高星との差を4秒以上に。また3番手の福住はペースの上げられない高星との差を徐々に詰め、8周目のストレートで高星に並びかけ、1コーナーのブレーキング勝負で2番手に浮上した。その後も福住はトップのキャシディとほぼ同じペースで走行を続けるが、なかなか差を詰められずにレースは終盤戦へと突入していく。

 その後も雨脚は弱まることはなく、トップのキャシディはチェッカーにむけラインが膨らむ場面もあったが、それまで築いたマージンもありトップでチェッカー。雨の難しいコンディションを制して、見事ポール・トゥ・ウインを達成。2位には福住、3位に高星というトップ3。スポット参戦の千代は6位でレースを終えた。

 F3-Nではこれまで8勝を挙げている小河がスタートを決め、DRAGON(B-MAX RACING F308)、三浦勝(アルボルアルデアCMS306)を従えオープニングラップ制する。3周目にはF3-Nの5番手スタートの三浦愛(EXEDY RACING F307)が3番手に浮上してくると、その後トップの3台はそれぞれ単独での走行といった状態が続いた。

 7周目、2番手を走行していたDRAGONがコースオフ。その間に三浦が2番手に浮上し、DRAGONは3番手でコースに復帰した。レースは最後まで小河がトップを脅かされることなく今シーズン9勝目をマーク。2位には三浦、3位にDRAGONという結果となった。

 第13戦の決勝は19日の10時から21周のレースが行われる。

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