アチーブメント全日本F3選手権の第2戦は鈴鹿サーキットで17周の決勝レースが行われ、2番手スタートの国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が開幕2連勝を達成した。2位は嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)、3位はラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)となった。Nクラスは小林崇志(HFDP RACING F307)が優勝を飾った。
この日はかなり温暖なコンディションに恵まれた全日本F3選手権第2戦。迎えたスタートでは、ポールシッターの嵯峨がスタートを決めトップで1コーナーへ。国本が続き、スタートでやや出遅れたアレキサンドレ・インペラトーリ(TODA FIGHTEX)のインにスズキが飛び込み3番手へ。
トップの2台はそのまま後続を引き離しにかかるが、2周目の130Rで一気にペースを上げた国本が嵯峨のインに飛び込みトップに浮上。国本は4周目にファステストを叩きだし、一気に嵯峨との差を広げていく。
一方、前日と同様最後尾スタートとなった関口雄飛(ThreeBond)はこの日もNクラスのマシンを一気にかき分け、3周目にはCクラスの最後尾に続く。吉田広樹(MJハナシマレーシングF308)をもかわした関口だが、4番手を走るインペラトーリはなかなかかわすことができず、激しいバトルが展開される。
しかし、8周目のスプーンでインペラトーリがコースオフ。関口が前日と逆のパターンで4位に浮上。ただその時にはすでに3番手のスズキは大きく先行しており、関口の猛攻もここまでとなってしまった。
結局トップの国本は盤石の走りでそのまま逃げ切り、開幕2連勝! 嵯峨は2戦連続の2位となった。3位にはスズキが入り全日本F3で初の表彰台を獲得。関口が4位となった。終盤、ペースが落ちた関口にインペラトーリが再度襲いかかるが、ダンロップコーナー立ち上がりでインペラトーリはまたもコースオフ。5位は吉田となった。
Nクラスは、スタートで昨日表彰台を獲得した三浦和樹(HFDP RACING F307)がストールする波乱があったが、トップスタートの小林崇志(HFDP RACING F307)はトップを守り1周目へ。続く千代勝正(BPダイシンルボーセF305)がアグレッシブなアタックをみせるが、小林はそれを退けトップを守る。
千代の後方では、黒田義隆(ACHIVEMENT by KCMG)を先頭に佐藤公哉(NDDP EBBRO)、蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)らの激しい3番手争いが展開されるが、11周目の1コーナーでこれを制したのは蒲生。3位を獲得し、Nクラス初の表彰台に立っている。Nクラスも結局小林が会心の開幕2連勝。千代は2戦連続の2位となった。