全日本F3第12戦は28日、スポーツランドSUGOで決勝レースが行われ、中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)がポール・トゥ・ウインを決めた。Nクラスでは、高星明誠(S Road NDDP F3)が優勝し、クラス王座を獲得している。
快晴に恵まれた午前の予選と比べると雲量が若干増えた天気のなか、14時45分から始まった全日本F3第12戦の決勝レース。迎えたスタートでは、ポールポジションの中山が危なげなく首位をキープした一方、2番手スタートの野尻智紀(TODA FIGHTEX)を千代勝正(B-MAX・F312)が狙っていく。また、その後方からは、4番手の勝田貴元(PETRONAS TOM'S F312)が野尻、千代の隙をうかがう展開となった。
そのなか、9周目に4番手の勝田がクラッシュ。勝田はマシンのリヤにダメージを負いその場でリタイアとなり、セーフティカーが導入されることとなった。13周目のリスタートでは大きな順位の変動はなかったものの、14周目の最終コーナーで今度は2番手の野尻がクラッシュ。こちらもリヤにダメージを負うと、そのままリタイアを喫してしまった。
その後は中山が首位を守りきってトップでチェッカー。千代が2位に入り、3位には松下信治(HFDP RACING F312)がつけた。
Nクラスでは、クラスポールからスタートした高星がレースをリード。13周目のリスタート後にはナニン・インドラ・パユーング(PTT SPIRIT F307)に追われるも、順位を譲らず優勝。前戦では“おあずけ”となったNクラスのタイトルを獲得した。