KYGNUS SUNOCO Team LeMans
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
2015年SUPER FORMULAシリーズ
第7戦(鈴鹿サーキット)レースレポート

レース情報
予選(11月7日)
天気:曇り/コース状況:ドライ
気温:19.1度/湿度:72%(15時)
路面温度:22度(予選開始時)
予選開始:13時30分

 シリーズ全7戦を締めくくる大会の名は「第14回JAF鈴鹿グランプリ」。舞台は開幕戦以来となる鈴鹿サーキットだ。最終戦恒例の決勝2レース制による戦いで、2015年の全日本選手権スーパーフォーミュラはその幕を閉じることになる。今季まだ優勝には手が届いていないKYGNUS SUNOCO Team LeMansには、一昨年と昨年に並ぶ年間1勝のラストチャンス。もちろん目指すは、過去2年を超える年間2勝である。また、現在チーム部門ランキングでは3位のチームを6点差で追走中。過去2年は連続ランキング2位だったこともあり、最終戦で逆転3位をつかみ取って、3年連続トップ3入りも実現したい。F1から転身してきた小林可夢偉と、参戦3年目の若手気鋭・平川亮、話題を集めたコンビが、今季最後の戦いに臨む。

#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
予選結果:レース1=13位(Q1:1分39秒032)レース2=11位(Q2:1分38秒820)
 曇天の予選日、路面コンディションはドライ。2レース制のため、普段は14位以内で通過すればOKのQ1の結果がレース1の予選順位となるが、平川は混雑するコース上で他車との間合いがうまく取れず、タイヤを温めるのに苦労する。Q1は13位。続くQ2で11位とQ3進出ならず、「悔しい予選でした」。両レースとも中団からのスタートとなった。

#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
予選結果:レース1=4位(Q1:1分38秒482)レース2=5位(Q3:1分38秒305)
 国内で最もレース経験豊富といえる鈴鹿での実戦は今季2度目。だが今回は、今季のニュータイヤ供給数減の影響を被った。この日はニュー使用でのタイム水準上昇幅が急激で、供給数減により予選前にニューを試せない状況下、新人には厳しい。それでも小林はレース1直結のQ1で4位、続くQ2は2位で突破と奮戦。レース2(Q3までの総合結果)は予選5位に。

決勝(11月8日)
天気:雨/コース状況:ウエット
気温:15.4度/湿度:93%(15時)
路面温度:17度(レース2開始前)
決勝フォーメーション開始:10時(レース1)
決勝フォーメーション開始:15時(レース2)
決勝レース周回数:20周/27周

#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
決勝レース1結果:10位(所要時間:43分03秒446、ベストラップ:1分57秒798)
 他チームにエンジン交換ペナルティがあったため、平川は12番グリッドに繰り上がって116kmの短距離戦を戦う。決勝日の天気は予報通りに雨、レインタイヤを履いての走行だ。レース1はセーフティカー先導のスタートとなり、実質的にレースが始まったのは3周目。水幕による視界悪化が顕著な中団の戦いのなか、平川は10位でゴールを迎える。

決勝レース2結果:5位(所要時間:53分07秒960、ベストラップ:1分56秒246)午後のレース2も雨。
 ドライタイヤを履いてスタートした場合の4輪タイヤ交換義務は無効化するかたちになった。フォーメーションラップやり直しがあった関係で周回数は当初予定から1ラップ減の27周に変更され、15時15分に再度のフォーメーションラップへ。1周目を11位で終えた平川は、レース中、2台のライバルに先行することに成功。上位でリタイアやアクシデントもあったため、計6つのポジションアップを果たし、5位で今季5度目の入賞を飾った。

#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
決勝レース1結果:3位(所要時間:42分10秒417、ベストラップ:1分55秒584)
 4番グリッド発進の小林としてはスタートでトップ接近を狙いたいところだったが、無念のセーフティカー先導スタートに。レース中盤、小林は3番手を走る3号車に迫っていき、さらに後半は2位の38号車も含めた3台の間隔が接近してくる。16周目に3号車がコースオフし、小林は3位へ。さらに2位を狙って38号車と競ったが、3度目の表彰台を3位で獲得。

決勝レース2結果:9位(所要時間:53分24秒212、ベストラップ:1分55秒965)
 フォーメーションラップ後、スタートに備えていた小林のマシンの前輪から、ブレーキ関連の過熱による火と煙が上がった。これはそのままスタートして動き出せば消え、問題のないものだったが、フォーメーションやり直しの判定となってしまい、小林は最後尾発進を余儀なくされる事態に。絶望的状況ながらも、好フィーリングのマシンで小林はパッシングを連発する。リタイア車等も含めるとリザルト上は都合10台抜きという離れ業で、入賞一歩手前の9位で今季最後のレースを終えた。

平川亮選手のコメント
 中団からのスタートということもあり、レース1では視界のわるさに悩まされ、前のマシンについていくしかなかったですね。
レース2では最終的に5位まで上がりましたから、11番グリッド発進だったことを考えれば結果としてはいいと思います。
 ただ、スタートが良くなかったですし、とにかく今年を通じての課題として、予選で前に、というものが残ってしまいました。シーズンを通じての結果という意味でも、僕自身にも、そして応援してくださったファンのみなさんにも、満足のいくものではなかったというのが正直なところだと思います。来季は予選の改善という課題をクリアして、表彰台、優勝を争いたいです。

小林可夢偉選手のコメント
 まず、レース1がセーフティカースタートになったことが残念でした。直前の8分間の走行でマシンの感触が良かったですし、スタートの練習も良かっただけにそう思います。レース2は、あのままスタートさせてくれていれば、というところですね。実際そうでしたが、走り出せば問題はなかったことでしたから。あそこで止められてしまったこと、これも本当に残念でした。マシンの状態は良かったですし、自分のグリッドから出られていれば、スタート次第ではトップ争いもできていたと思います。
「あとちょっと」続きの年でした。でも、今日もファンのみなさんの前で、戦えているレースを見せられたことは良かったです。
土沼監督のコメント
 レインでのマシンの仕上がりは相当に良かったと思います。レース1では小林が表彰台獲得、平川も粘りを見せていましたし、レース2でもふたりがオーバーテイクを見せ、鈴鹿を沸かせましたからね。小林に関しては、レース2を自分のグリッドからスタートできていれば、勝っていたかもしれません。最後尾発進になってしまった顛末は本当に残念だったと感じています。
 2015年も多くの方々からご支援、ご声援をいただき、本当にありがとうございました。今年は2位、3位はありましたが優勝がありませんでしたし、2年連続シリーズ2位だったチーム部門ランキングでも4位という結果に甘んじてしまうなど、消化不良な面があるシーズンだったのは確かです。タイトルを狙える底力をチームとして身につけ、来季に臨みたいと思います。

シリーズランキング
平川亮:8位/13ポイント(今回2ポイント獲得)
小林可夢偉:6位/20ポイント(今回3ポイント獲得)
チーム(#7+#8):4位/33ポイント(今回2+3ポイント獲得)

本日のレースクイーン

七星じゅりあななほしじゅりあ
2025年 / オートサロン
尾林ファクトリー/東京オートサロン2025
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る