2012年F1第19戦アメリカGPのフリー走行2回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがFP1に続きトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は初日9番手につけ好スタートを切った。
金曜2回目のセッションとなるFP2は現地時間13時にスタート。コンディションはドライ。気温21度で路面温度は30度まで上がり、午前中のFP1から大幅にコンディションの改善されたなかで90分のセッションが行われた。
序盤のファーストランでは、メルセデスのニコ・ロズベルグがストレートスピードを活かしてセクター2をベストで駆け抜けトップに浮上。レッドブルのマーク・ウエーバーがコンマ2秒差で続き、フェルナンド・アロンソが3番手タイムをマークした。FP1で好スタートを切ったザウバー勢は小林可夢偉とセルジオ・ペレスが異なるプログラムに取り組み、ハードタイヤでロングランを重ねた可夢偉はセッション序盤で早くも20周を消化する。
一方、最初に6番手タイムをマークしたFP1トップのベッテルは、わずか3周を走ったところでガレージに戻ると、その後はメカニックがエンジンまわりの修復作業を始めてしまい、彼は一旦マシンを降りることになった。
ウエーバー、フェリペ・マッサ、アロンソのオーダーで迎えたセッション中盤。ミディアムタイヤでの走行がスタートすると、ここでトップのウエーバーがベストタイムを更新するも、ベッテルのFP1トップタイム(1分38秒125)には届かず、各車もタイヤの熱入れや滑りやすい路面に苦戦。その間にマクラーレン勢が2、3番手にポジションを上げることに成功する。
しかし、残り30分を切ってようやくベッテルがコースに復帰すると、彼は自己のFP1タイムを唯一更新してみせ、37秒台に突入する1分37秒718で初日のトップに立った。一方、2番手ウエーバーに100分の1秒差に迫ったフェラーリのアロンソはマクラーレン勢を上回る3番手につけたが、ライバルのベッテルとはコンマ7秒という大差のまま初日を終えることになった。
FP1で8番手につけた可夢偉は、序盤のロングランに続き、中盤のセカンドランもハードタイヤで周回するなどチームのプログラムに専念。若干、フロントをロックさせる場面が多かったものの、終盤に他車がロングランを行う間にミディアムタイヤに履き替えた可夢偉は、フロントウイングを調整し直したマシンで1分39秒653をマークし、ウイリアムズのブルーノ・セナに次ぐ9番手となった。