過去にFIA GT、FIA GT1で多くのタイトルを獲得してきたドイツの名門、ヴィータフォン・レーシングが今週ナバーラで開催されるFIA GTシリーズに復帰することになった。
元F1ドライバーのミハエル・バルテルスが率いるヴィータフォン・レーシングは、過去にマセラティMC12で多くのFIA GTタイトルを獲得。その後、GT3カーがシリーズに導入されるとフェラーリ458やBMW Z4 GT3を導入。昨年はZ4でFIA GT1世界選手権のタイトルを争った。
今季は財政面の問題で新生FIA GTには参戦せず、チームはブランパン耐久シリーズに参戦していたが、バルテルスは今週末ナバーラで開催されるFIA GTシリーズに復帰を決定。最終戦として予定されているアゼルバイジャンのバクー戦にも参戦の可能性があるとした。
「ブランパン耐久シリーズはもう今季のレースは終わり、我々は現在のプログラムを延長する機会があったんだ」とバルテルスは復帰の理由を語った。
ドライバーとしては、元F1ドライバーのカルン・チャンドック、そしてイェルマー・ブールマンと契約。チャンドックは今季セイファース・メルセデスチームに所属していたが、スポンサー問題でチームを離脱することに。ブールマンは今季、ブランパンでマルクVDSのBWM Z4 GT3をドライブしていた。
「僕はセイファースが取り組んでいた方法にあまり満足できなかった。いずれにしろ、彼らとはもう終わったんだ。それから、シリーズの代表であるステファン・ラテルが僕をバルテルスに紹介してくれた。そこから契約が進んだんだよ」とチャンドックは語っている。