全日本F3選手権第7戦は17日、富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、ポールスタートの国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がスタートで出遅れるも、逆転で優勝を飾り開幕からの連勝記録を7に伸ばした。2位は激しいバトルを制した関口雄飛(ThreeBond)となった。

 ポールポジションの国本、そして2番手スタートのスズキが充分に飛び出しきれなかったスタート。直後の1コーナーでは、国本のインをスズキが狙い、我慢比べの形になるが、両車がやや外側にはらむ間にスルスルとトップに浮上したのは3番手スタートの嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)。次いで国本、スズキと続き、関口雄飛(ThreeBond)が4番手となる。

 嵯峨はリードを築きたいところではあったが、国本が圧倒的なペースで1周目から一気にその差を詰め、3周目のコカコーラ・コーナーでダートにタイヤを落としながらも一気に嵯峨をパス! トップを奪い返した。

 2番手となった嵯峨にはスズキが迫るが、スズキはなかなか嵯峨を攻略できず。関口を交えて三つ巴のバトルが展開される。8周目の1コーナー進入ではスズキが嵯峨の前に出るも、直後のコカコーラ・コーナー進入でスズキと嵯峨が接触があったか、揃って軽くコースオフ! その間に関口がスズキと嵯峨の間に入り、関口はさらに9周目にスズキを攻略。これで関口、スズキ、嵯峨という順位に変動する。嵯峨はその後、後方に接近してきたアレキサンドレ・インペラトーリ(TODA FIGHTEX)にもかわされてしまった。

 トップの国本は、後方のバトルを尻目に15周を走りきり、盤石の7連勝! 開幕から未だ無敗を続けている。2位は関口、3位はスズキという順位でフィニッシュした。

 Nクラスは、トップスタートの蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)がなんと1コーナーの攻防で他車と接触しスピンオフ! 大きく順位を落としてしまう。これでNクラスのトップに浮上したのは千代勝正(BPダイシンルボーセF305)。その後方には佐藤公哉(NDDP EBBRO)、佐々木大樹(NDDP EBBRO)という2台が続く。しかし、佐々木は接触によりスピン、こちらも順位を落としてしまった。

 千代は序盤のレースをリードするも、9周目に追いついた佐藤が千代を上回りトップに浮上。千代には終盤、ランキング首位の小林崇志(HFDP RACING F307)が迫るも千代が最後まで小林のアタックを防ぎきり、2位を守った。トップでチェッカーを受けた佐藤は今季初勝利となっている。

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