九州地区のJAF公認ジムカーナ/ダートトライアル常設コースとして知られる福岡県大牟田市のモビリティおおむたが、3月31日をもって営業を終了。30年近い歴史に幕を下ろした。
この日はジムカーナ場で、JAF九州ジムカーナチャンピオンシリーズ第3戦、ダートトライアル場で全九州学生ダートトライアル大会が開催。それぞれの参加者がラストランを楽しんだ。九州ジムカーナチャンピオンシリーズ第3戦には69台がエントリー。10のクラスで熱戦が繰り広げられた。表彰式の後には、同施設の江口まさみ支配人への花束贈呈等セレモニーが行われた。
モビリティおおむたは1980年代半ばに、熊本県荒尾市の三井グリーンランド駐車場特設会場で『三井オートスポーツランド』としてオープン。その後三井グリーンランド脇にパーマネントコースを開設。JAF公認の常設コースとして全日本選手権も開催されるなど、九州地区のタイムトライアル競技の発展に寄与してきた。
1993年には現在地に移転し、2008年には現在の名称に変更したが、賃借地一帯がメガソーラー施設となり契約が解約。代替地もなく閉鎖となった。ジムカーナ場は4月1日から舗装剥離などの解体工事が始まる。また一旦閉鎖となるが、4月21日には全日本ダートトライアル選手権第2戦が150台ものエントリーを集めて開催され、これが事実上最後のイベントとなる予定だ。
なお今後、九州地区でのジムカーナはHSR九州(熊本県菊池郡大津町)と恋の浦ガーデン(福岡県福津市)、ダートトライアルは恋の浦での開催が予定されている。