佐藤琢磨は、第3プラクティス終了から予選までの3時間少々のインターバルの感に、これまでとはまったく違うセッティングに変更した。そうして臨んだ予選だったが、マシンはグリップ感がなく攻めることができず、不完全燃焼のまま予選第1ステージで敗退。2戦続けてのファスト6進出はならなかった。

IZODインディカー・シリーズ 2010 第4戦
ロングビーチ
●予選:19位
「新しいセッティングも何か見失っている感じ。タフな1日でした」

Q:予選第1ステージ、レッド・タイヤで走り出し、続けて2セット目を投入しましたが、第2ステージに進めませんでした。
琢磨:今日はタフでしたね。予選では全然グリップ感がなくて……。ちょっと今、どうしていいかわからない。ロングビーチのコースに合わせたセッティングを見つけることができなかったですね。それが残念です。KVレーシングの3台でいろいろトライをしたんだけれども、解決策が見えてない。今どうしてこうなっているのかを理解するのに苦しんでます。レッドタイヤによるグリップのアップでタイムは良くなっていたけれど、その上がり幅が非常に少なかった。

Q:今朝、予選にはプラクティスまでと違うセッティングで臨むと話していましたよね?
琢磨:昨日のプラクティス、今日のプラクティスといいセッティングが見つけられなくて、予選ではまったく違うものを試しました。でも何か根本的に見失っている感じです。予選には新しいセッティングで行ったんですが、結局は他との比較になるのでね、僕らなりにはステップを上がれていたと思うんだけど、結果から見ると後退をしてましたよね。ということは、僕らのセッティングは予選で試したものも良くはなかったということです。今晩解決策が見つかればいいんですけど……。明日のウォームアップで何とかスピードを見つけて、何とかレースで挽回できるチャンスを手に入れたいですね。

Q:クリアラップが取れなかったということはなかったのですか?
琢磨:それは問題なかったです。

Q:セッティングが良くない中、自分のドライビングはどうでしたか?
琢磨:いろいろ違うアプローチでクルマ造りをトライしたわけですが、結局最後までグリップ感を得られなくて、自分としては全然攻め込んだ走りをして行けなかったですね。マシンを押さえつけるのが大変だったので。

Q:タイヤのサイドウォールが傷んでいましたが? 壁にヒットがあったんですか?
琢磨:いえ、ぶつかったんじゃなく、軽く擦ったくらいでしたけど。

Q:先週の第3戦では予選のファイナルまで行きましたよね? その前の2戦でも第2ステージには進んでました。今回の第1ステージでの敗退というのは、自分としては意外な結果ですか?
琢磨:そうですね。昨日から今日の流れを見て、タフになるとは思っていましたけどね。今日の午前中のプラクティスを終えた時点で、僕らは明らかにペースが出てなかった。それで予選に向けて大きくクルマを変えたわけですけど、レッドタイヤとの相性も含め、まったくスピードが伸びなかった。非常に残念ですね、そういう意味では。

Q:となると、明日の決勝に向けてはまだ考えというか、どういうセッティングで行こうというのがまとまってない感じですか?
琢磨:まだ全然打開策が見つかっていないんで、昨日から今日への流れというか、もう一度データを整理して、チームとしてちょっとでも上に上がれるように何とかクルマを作って、明日のウォームアップで試したいです。

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