IRLインディカー・シリーズ第4戦ロングビーチの決勝レース、佐藤琢磨(KVレーシング)は19番グリッドからスタートするも、集団に引っかかってしまいペースが上がらず、アレックス・ロイドと接触するなど苦しい展開に。完走は果たしたため、琢磨の中では得るものがあったという。

第4戦ロングビーチ 決勝
結果:18位

「1回目のピットストップの直後にアレックス・ロイドがぶつかってきて、今日のレースは終わってしまった。辛いレースでしたが、今回はひとつの週末をコンプリートできたた感じはあります。今回のマリオ・モラエスの6位が、僕らのチームの勢いになるといいと思います」

Q:後方スタートで、ほとんど何もできないレース展開となってしましました。
琢磨:タフでしたね。最初のスティントは前にすごく引っかかっていたので、タイヤもすごくセーブしたし、燃料もセーブできていました。1回目のピットに入るまでをかなりストレッチできる予定だったんですよ。ところが、ポジションを争ってるライバルたちが早めにピットに入って、コースに戻ってからの彼らのペースが結構速かったので、僕らとしてはもっともっとピットのタイミングは伸ばせたんですが、仕方なくピットに入ったんです。1回目のピットストップでタイヤはプライマリー(ハードコンパウンドのブラック)に変えました。

Q:その直後でしたね、ヒットされたのは。
琢磨:アレックス・ロイドがピットから出て来て、コールドタイヤで止まり切れないで僕にぶつかって来た。あれで僕らの今日のレースは終わっちゃいましたね。フルコース・コーションが今日は少なかったので、挽回できるチャンスもなくて、あの遅れでラップされちゃいましたから。その上に、レースの終盤になってセーフティカーが入った時、自分とラファエル・マトスのふたりだけがトップのすぐ後ろにいたので、ポジションを争うライバルたちとは丸々1周の差がついてしまうことになった。もう、あそこからはどうしようもなかったですね。

Q:結果論になりますけど、1回目のピットはもっと早くすべきだったかもしれないですね?
琢磨:もっと早く入る作戦もあっただろうし、もっとギリギリまでピットインを待って、前が全員はけて、その後の2周ぐらいファストラップを叩き出してピットインするっていう、どちらかだったと思う。ちょっと今日は前にひっかかってた時間が長かった。

Q;1回目のピットストップは長い時間がかかっていたのでは?
琢磨:そうなんです。少しかかりました。給油リグの問題があったみたいでしたね。

Q:あれでピット前に後ろを走っていたダニカ・パトリックの後ろの順位になってしまった。
琢磨:そうでしたね。

Q:苦しいレースでしたが、今週の戦いからゲインしたことは何ですか?
琢磨:第3戦のバーバー・モータースポーツパークでは、マシントラブルでレースに途中から復帰しました。20周遅れぐらいになっちゃってましたけど。今回はひとつの週末を全部コンプリートできたって感じですね。あまりにも辛いレースでしたけど……。今回はレースでのペースも伸びなかったし、作戦もうまくは行かなかった。フルコースコーションは誰にとっても同じなんだけど、今回は1回しか出なくて、タイミング的にも何も起こらないものだった。厳しい週末でした。

Q:15番手スタートだったチームメイトのマリオ・モラエスが6位でゴール。それだけポジションアップをしたチームメイトの存在は、インディカーレースの研究に役立つのではないですか?
琢磨:そうですね。今朝のウォームアップで僕らはペースを結構取り戻すことができていた。そういう点から、レースも展開によっては……という期待を持っていたんです。今日、マリオはものすごくいいレースをしてたと思う。これが自分たちのチーム全体にとっていい勢いになるといいと思いますね。

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