KYGNUS SUNOCO Team LeMans
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
2014年SUPER FORMULAシリーズ
第5戦(オートポリス)レースレポート
レース情報
予選(9月13日)
天気:曇り~晴れ/コース状況:ドライ
気温:22度(15時)/湿度:28%
予選開始:14時40分
日本一速い男の座を争う、国内最高峰のフォーミュラレースシリーズ「2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ」。残りラウンドが今回のオートポリス戦を含め3大会ということで、早くも大詰めにさしかかろうとしている段階である。
ドライバー、チームの両部門でランキング上位につけるKYGNUS SUNOCO Team LeMansは、このところチーム全体として課題になっている決勝スタートの改善に関する対策も講じるなど、必勝の思いで九州入り、第5戦オートポリスへと臨んだ。
今回は決勝レースが「約215km/無給油」の特別設定。そのため予選結果が通常よりも重要度を増すと予想されている。9月13日土曜日、曇り~晴れで季節的なことを思えば涼しめな環境下で実施された予選は、レコード続出の戦いとなった。
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
予選結果:8位(Q3ベストタイム:1分27秒124)
平川は予選Q1を7位で順当に突破し、続くQ2も7位で通過、ポールポジション争いのQ3へと進んだ。だがQ3ではコースへ向かう際のエンストからエンジン再始動に手間取るハプニングがあり、コースインのタイミングが遅れてしまう。タイムアタックは出来たが、他車に気を遣いつつのタイヤウォームアップとなるなどした状況もあり、8位にとどまった。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
ロイック・デュバル選手
予選結果:6位(Q3ベストタイム:1分26秒787)
朝のフリー走行でマシンにトラブルが出るなどしたことによる時間的な遅れの影響もあって、Q1が10位、Q2は8位とロイックにしては低い順位での突破。最終Q3でも6位と、もうひとつの結果に終わる。ただ、王座を争う面々の多くが自身よりも下位に位置。予選後のロイックは「トップともコンマ3秒差だし、決してわるい状況ではない」と話していた。
レース情報
決勝(9月14日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:26度(15時)/湿度:24%
決勝フォーメーション開始:14時55分
決勝レース周回数:46周
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
決勝レース結果:13位(所要時間:1時間11分24秒027、ベストラップ:1分31秒634)
併催の2輪レースにおいてアクシデントがあった関係で、SF第5戦決勝は当初予定より10分遅れてのスタートとなる。
前日より気温が上がり、路温はスタート直前時点で36度と、予選時からは約10度の上昇だ。平川は8番グリッドからスタートするはずだったが、直前の8分フリー走行中にスピンしてしまい、自走してピットに戻ることができず、実質最後尾のピットスタートに。これは大きな不利ではあったが、無給油という今回のレースフォーマットを考えた場合、グリッドに着くためのラップとフォーメーションラップを走らないことで、わずかながら燃料が節約されるので、これも活かして追い上げを図りたいところだ。
しかしながら、タイヤもセーブすることが必然になる我慢比べの状況下、抜きにくいコースで直接的に相手をパスすることは困難で、結局、他車のペースに付き合わされる展開となってしまう。アクシデントやトラブルで脱落・後退した車両を含め、数台の前には出たが、完走17台中13位でのゴールが精一杯に。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
ロイック・デュバル選手
決勝レース結果:15位(所要時間:1時間11分32秒607、ベストラップ:1分32秒198)
決勝日の朝のフリー走行でトップタイムをマークしたロイック。担当の山田健二エンジニアも決勝ペースへの手応えを感じつつある状態で決勝を迎えた。
6番グリッドからのスタートは、チーム全体の改善努力の効果もあり、上々の出来。しかし、直後の1コーナーに不運が待っていた。後続車に追突されるような格好でロイックのマシンはスピンしてしまう。レース続行こそ出来たものの、ピットスタートした僚友・平川の後ろ、1周終了時点で最後尾の18位まで順位を落とす。
しかもマシンはリヤのウイングやホイール等にダメージを負っており、ペースアップはできない状況に追い込まれていた。さらに無給油フォーマットの今回は、諸条件を考えるとタイヤ交換も有効ではないため、戦略でピットに入ってくる者はおらず、マシン状態を含めてどうにも挽回不可能。前を走るマシンたちのペースに付き合わされていた平川ともども、先頭との差は周回毎に2秒前後ずつ開いていく。ロイックは最終的に15位で無念のチェッカーフラッグとなった。
レース情報
平川亮選手のコメント
決勝直前の8分フリー走行では、コーナーの出口で縁石に乗った時、思った以上にマシンが曲がってしまった感じでした。ピットスタートから追い上げたかったんですが、なかなか前を抜けませんでしたね。ペースはこっちの方が速いんですけど、このコースで抜くことは難しかったです。今回はマシンも自分も調子は良かったんですが、噛み合わずに不完全燃焼で何かモヤモヤした気持ちです。次のSUGOも似た感じがあるコースなので、そこでこの気持ちを晴らしたいと思います。
ロイック・デュバル選手のコメント
スタート自体は良かったのですが、1コーナーで他車に接触されてしまい、大きな遅れをとったうえ、マシンの後部には小さくないダメージを負ってしまいました。無給油レースフォーマットの影響もあり、挽回することは難しい状況で、チャンピオンシップポイントの状況も良くないものとなってしまいました(首位と8.5点差)。でも、この先どうなるかは誰にも分かりません。いつも応援してくれているファンのみなさんのためにも、我々は常にベストを尽くし続けます。
土沼監督のコメント
今シーズンここまでで、最も厳しいレース(結果)になってしまいました。今回は無給油というフォーマットでしたから、予選とスタートが特に重要だったわけですが、ロイックのスタート自体はチームの改善効果も奏功して良かったと思います。ところが、後続車に接触されるかたちになってしまいましたし、平川の方もピットスタートになったことは計算外でしたが、それなら燃料的なところで生じたメリットを活かして追い上げを、と思ったものの、そうはいかなかったですね。すべて裏目、裏目というか、ある種の自滅でもあったかと思います。こういうこともあるのか、という感じの一戦でした。チャンピオンシップ的にも、正直、今回の結果は厳しいものがあります。ただ、残り2大会のコースであるSUGOと鈴鹿は我々にとって得意なコースだと考えられますので、この先の2大会3レース(最終戦は2レース制)を全部勝つつもりで、ここから巻き返しての逆転チャンピオン獲得を狙いたいと思います。まずは次のSUGO戦、全力で頑張ります。
シリーズランキング
平川亮:8位/13.5ポイント(今回0ポイント)
ロイック・デュバル:4位/20.5ポイント(今回0ポイント)
チーム(#7+#8):3位/34ポイント(今回0+0ポイント)
観客動員数
開催期間中延べ入場者数 約20,780人
9月13日土曜日(予選日、天気:曇り~晴れ )約6,680人
9月14日日曜日(決勝日、天気:晴れ) 約14,100人
イベントへの参加報告
ピットウォーク
開催日程:9月13日12:00~12:50
9月14日11:25~12:15
キッズウォーク
開催日程:9月13日16:05~16:40
(当初予定より10分遅れでの実施)
主催:日本レースプロモーション、オートポリス
参加者:平川亮、ロイック・デュバル
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることが出来ました。また、キッズウォークではお子様を対象に握手&サイン会、キッズ限定グッズなどの提供を行いました。
グリッドウォーク
決勝レース前に開催