最近2件の死亡事故が起きたインテルラゴスサーキットだが、今シーズンのブラジルGP前にはコース改修が行われないことが決定した。
4月3日、ストックカードライバーのグスタボ・ソンダーマンがターン14でバリアにクラッシュ、その後マシンは後続車が連なるコースへと跳ね返った。この事故でソンダーマンは死亡した。2007年にはソンダーマンの当時のチームメイト、ラファエル・スペラフィコがほとんど同じようなアクシデントで死亡しており、2003年には同じ場所でマーク・ウエーバーとフェルナンド・アロンソが大クラッシュを喫している。
また、4月17日に67歳のストックカードライバー、パウロ・クンゼがレース中に高速コーナーでコントロールを失い、マシンが数度にわたって横転、その後クンゼは病院で死亡した。
スペラフィコの事故以来、その場所にはタイヤバリアの代わりにソフトウォールバリアが設置されているものの、再び死亡事故が起こったことで、コース改修の可能性が浮上、ソンダーマンの事故の後にブラジルのモーターレーシング連盟CBAはFIAに対して安全対策に関するアドバイスを求めていた。
通信社Agencia Estadoの報道としてF1SAが伝えたところによると、先週末にFIAのチャーリー・ホワイティングが視察を行ったという。その後、“カフェコーナー”の改修は2012年のブラジルGPに間に合わせるべく来年の最初の半年で行われることが決まったということだ。
「作業には時間がかかる。我々が予定しているスケジュールは(2011年の)F1(レース)が終わった後にスタートする」とサーキット関係者が述べている。
改修にはグランドスタンドの撤去など大規模な作業が必要になるということだ。