F1第11戦ドイツGPの予選は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが激戦を制して今季6回目のポールポジションを獲得した。2番手はフェルナンド・アロンソ、3番手にはフェリペ・マッサとフェラーリ勢が続いた。BMWザウバーの小林可夢偉は12番手、HRTの山本左近は23番手だった。

 予選は現地時間で午後2時からのスタート。天候は曇りで気温20度、路面温度は24度というコンディションとなった。

Q1
 セッション序盤は天候の悪化を心配してか、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスといった上位勢が早めの動きを見せ、各車ともコースインしてすぐにタイム計測をスタートする。しかしフェラーリのアロンソを先頭に12台がタイムを記録したところで、フォース・インディアのビタントニオ・リウッツィが最終コーナー立ち上がりでクラッシュ。リウッツィは自力でマシンを降りたものの、マシンはホームストレート上のウォールに激しくヒットしたため、大きなダメージを受けてしまった。このクラッシュによりセッションは赤旗が出され一時中断となる。

 残り14分から再開されたセッションでは、アロンソが唯一の1分14秒台をマークして再びトップに浮上。2番手にベッテルがつけ、マッサが3番手。以下マーク・ウエーバーにマクラーレン勢が続くなか、小林可夢偉も上位勢と同じ1分15秒台をマークして8番手と、メルセデスの2台を上回るポジションでQ2進出を果たした。

Q2
 Q2もQ1に引き続きドライコンディションでスタート。ここでは上位勢がハードタイヤを選択するなか、フェラーリのマッサが最初からスーパーソフトを履いてアタックをかけ、序盤のトップに躍り出る。そのほか上位はハードタイヤのアロンソ、レッドブル勢、さらにマクラーレンのハミルトンと続いたが、マッサ同様にスーパーソフトを選択したメルセデス勢はトップ10入りできない状況がしばらく続いた。

 セッションが残り5分を切ってからは、アロンソやレッドブル勢もタイヤを履き替えて再度アタックを始める。アロンソはここでも1分14秒081をマークしてトップ通過を決めると、ベッテルも再び2番手につけ、以下はウエーバー、マッサ、ハミルトンらが続いた。

 一方、最後に盛り上がりを見せたトップ10争いのなかで、それまで順調なペースを保って7番手をキープしていた可夢偉がよもやの失速。メルセデス勢に相次いでアウトクオリファイされると最後は12番手に沈んでしまう。また可夢偉を出し抜いたミハエル・シューマッハーもチェッカー後にニコ・ヒュルケンベルグに上回られ、母国ファンの前でQ3進出を果たせなかった。

Q3
 激しいポール争いが繰り広げられたQ3は、序盤から各車スーパーソフトタイヤを履いてアタックに入り、1回目のアタックではアロンソが1分13秒927というトップタイムをマーク。ベッテルが同じ13秒台で2番手につけ、以下ウエーバー、ハミルトン、マッサ、バトンと続いた。

 その後、各車ピットインして迎えたラストアタックでは、最初にベッテルが1分13秒791をマークしてアロンソを上回ると、続いてチェッカーを受けたマッサは3番手。アロンソもセクター2までベッテルを上回っていたが、最後に1000分の2秒遅れを取ってしまい、フェラーリは今季初ポールを逃す結果となった。4番手はウエーバー、5、6番手がバトンとハミルトン、7番手にはルノーのロバート・クビカが入った。

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