29日に決勝レースが行われた全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦SUGOで、今季2回目のSF参戦を果たした佐藤琢磨(TEAM無限)。決勝ではスタートに失敗するも、レースを走りきり11位でチェッカーを受けた。
前日の予選では、僅差の中で8番手グリッドを獲得した琢磨。決勝日朝のフリー走行では、「昨日からの続きでマシンを詰めていくような感じで、ポジティブなセッションだったと思います」と琢磨は決勝に向けてセットアップを進めた。
迎えた決勝。「レースは楽しみにしていたんですが、スタートは狙いすぎました(苦笑)」と琢磨はスタートに失敗。オフィシャルの手を借りることになってしまう。
「グリッドが汚れたサイドの路面だったこともあるし、ホイールスピンし過ぎないようにしたのがアダになってしまいましたね。このサーキットは抜くのも難しいし、できればスタートでジャンプアップしたいという気持ちもありました」と琢磨はスタートを振り返る。
この後、琢磨は2回目のセーフティカーのタイミングでピットに入るも、スタートの遅れが響き周回遅れになってしまった。しかし、琢磨はバトルを展開する9番手争いの後方にピタリとつけ、スポット参戦とは思えないペースで周回を重ねる。
「レースはラップダウンとなったので、あまりレースの邪魔にならないようにして、抜けるチャンスがある時は抜いてレースをしました」と琢磨。
レースは荒れ、ストップするマシンが続出する中、4回目のセーフティカー導入時には琢磨も「最後のリスタート時に隊列が乱れて、フロントウイングが前のクルマと当たってしまい、ピットに入って直して出ていきました」と再度ピットに向かうことを強いられてしまう。しかし、なんとかチェッカーを受け11位でレースを終えた。
「良い部分、悪い部分両方ありましたけど、次の鈴鹿に向けて良いデータは残ったと思います」とレースを振り返った琢磨。次戦はいよいよスーパーフォーミュラ最終戦。舞台は走り慣れた鈴鹿だ。
そのレースを前に、琢磨は再びインディカーのコクピットに戻る。「来週はヒューストンのレースですが、ほとんどのドライバーが初めてのレースとなるので楽しみにしています」と語った琢磨は、SUGOを後にしアメリカへ戻っていった。