9月22日〜23日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるフォーミュラ・ニッポン第6戦に参戦する佐藤琢磨。TEAM無限から、初めてFニッポンを戦うことになる琢磨は、予選Q1で敗退という結果となり、明日の決勝レースを14番手から挑む。

 前日の専有走行では30分という短い時間、また不安定なコンディションということもあり、ドライで思うような走行ができなかった琢磨。迎えた予選日、朝のフリー走行では終盤クラッシュを喫したが、初めてのドライでのFニッポンを戦った琢磨は、どんなフィーリングだったのだろうか?

「完全にコースがドライな状態で朝のプラクティスを1時間走りましたけど、クルマの状態で不測の事態もいくつかあったし、昨日からの流れを考えて“こうしたい”と思っていた部分を完全に消化しきれませんでしたね。攻めようにも攻めきれなかった感じです」と朝の走行を振り返った琢磨。

「もちろん走るたびにコースとクルマに対する理解度も上がっていきましたが、コース攻略については、もうちょっとしっくりしていない部分もあったので、それは(日曜)朝のウォームアップの課題になると思います」

 迎えた午後の予選では、積極的なアタックを披露した琢磨だったが、Q2進出となる13番手にあとひとつ届かず。結果的に一度しかアタックができず、明日の決勝は14番手からスタートすることになった。

「今日の予選に関してはもうちょっとでQ2進出でしたが、終わって見るとやっぱり悔しいですよね。クルマのセッティングが思っていたのとは違う仕上がりになってしまっていたので、ちょっと驚いたし攻めきれなかったです。クルマ的にはスタビリティが足りなくて、オーバーステアがきつかった」

 Q3までいけば、3回のアタックができるため、琢磨にとってはFN09への習熟度を上げるためにも、もう一度アタックに向かいたかったという。「予想していた本来の状態で望んでいればもうちょっといけたと思うとそれが残念ですね。あと100分の何秒とかでQ2に進めて、もう1セットのニュータイヤを履いてさらにアタックをすれば、もっといろんな事がわかって理解度も深まったと思いますけどね」

 今回のフォーミュラ・ニッポン第6戦SUGOには、琢磨グッズに身を固めたファンが数多く訪れ、琢磨のFニッポンデビュー戦を見守った。明日はいよいよ決勝日。『No Attack, No Chance』を信条とする琢磨は、やはり決勝レースを楽しみにしているようだ。

「明日のレースは楽しみにしています。レースは長丁場だし、マシンがどう変わっていくのか、タイヤがどう変わって行くのかわかりませんが、今までの経験を活かして、走りながらその場の状況でいい走りができればと思います」

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