2013年F1では観客席でレースのさまざまなデータを得られるデバイス、ファンビジョン(旧カンガルーTV)が利用できなくなる。ファンビジョンがフォーミュラワン・マネジメント(FOM)との間で合意に達することができず、契約が延長されないことが明らかになった。
ファンビジョンは、国際映像、オンボードカメラ、ライブタイミング、チームラジオなどの情報が得られる、観戦のためのデバイスで、バーニー・エクレストンはこのサービスを提供する会社と2006年に契約を結んだ。
しかし10日、ファンビジョンは、FOMとの契約延長を目指してきたものの、交渉が実らなかったとの声明を発表した。
「ご存知のとおり、私たちはは2013年F1で引き続きサービスを提供することを目指し、この数カ月、ファンビジョンとFOMの合意のための基礎を見いだそうと努力してきました」とファンビジョンのスポークスパーソンがコメントしている。
「残念ながら、FOMと条件において合意できないことがはっきりしました。私たちは非常に不本意ながら2013年F1には関与しないことを認めるほかありません。これは私たちにとって大きな打撃です」
ファンビジョンは、NASCAR、NFL、ゴルフへのサービス提供は継続する予定となっている。FOMがF1において代わりになる同様のサービスを導入するかどうかは不明である。