12月15日、沖縄県豊見城市豊崎で、今季スーパーGT300クラスで活躍したOKINAWA-IMP SLSが公道を使ってのデモランを行った。
2015年に豊見城市豊崎で公道レース開催を目指しているOKINAWA-IMP Project。今季、公道レース開催を目指しOKINAWA-IMP RACING with SHIFTとして竹内浩典/土屋武士のコンビでスーパーGT300クラスを戦い、2回の表彰台を含むランキング5位を獲得。沖縄でのレース開催を大いにアピールした。
そのOKINAWA-IMP SLSにとって、沖縄での凱旋イベントとなったのが12月14日〜15日に開催された『OKINAWA IMP FESTIVAL』。15年のレース開催を目指し、沖縄の公道でレーシングカーがデモランするという歴史的なイベントだ。
前日の14日から展示がスタートし、15日にはメルセデスベンツSLS AMG-GT3がデモランを行うことに。朝からスーパーGTマシンの走りを見ようと多くのファンが豊崎を訪れたが、用意していた駐車場がフローしてしまい、入れなかった人もいたとか。これについて、OKINAWA-IMP Projectの田澤一也代表は「レース開催に向けて、今後の課題が見つかった」と語る。
この日は12,000人(公式発表)の観衆を集め、竹内&土屋のトークショーやカート体験など多くのイベントが行われる中、いよいよ公道を使ったデモランがスタートした。地元警察との取り決めで時速40kmほどでの走行となったが、3往復ほどしたところでやはり低速走行のため水温が上昇。また、多くのファンが押し寄せたこともあり、相談の結果2回目の走行は取り止めとなってしまった。
しかし、当初から用意してあったという“サプライズ”が行われることになった。これは、公道ではないビーチ沿いを使ってデモランを行うというもの。公道ではないこともあり、1回目のデモランよりもスピードを上げ、沖縄らしいビーチを背景にSLS AMG GT3が激走。詰めかけたファンを大いに沸かせることとなった。
イベントには、豊見城市の宜保晴毅市長も土屋武士のレーシングスーツを着て登場。大いにイベントを楽しんだ様子だったが、実は「市長はドキドキだった(田澤代表)」という。初の公道でのデモランということもあり、イベントが無事に遂行されるか不安があったという。
しかし、集まったボランティアスタッフの熱意もあり、警察からも称賛を得るほどきっちりとイベントが開催されたという。「自分で言うのもなんですが、2015年の公道レースに繋がるいいイベントになったと思います」と田澤代表は語っていた。