1990年に全日本F3000に当時最年少でデビュー、日本人初のDTMフル参戦を果たすなど、国内外で活躍してきた金石勝智が、スーパーGT第6戦『ポッカGTサマースペシャル』を最後に現役を引退すると発表した。
金石は1980年にカートを始め、FJ1600、全日本F3を経て、1990年に名門ヒーローズ・レーシングから全日本F3000にステップアップ。その後もフォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権〜スーパーGTと幅広く活動し、童夢からル・マン24時間に参戦したり、2003年にはドイツ・ツーリングカー選手権にメルセデスからフル参戦を果たすなど、国内外で常に第一線でレースを戦ってきた。
近年は、自身が代表取締役を務める株式会社リアルを率い、全日本F3やスーパーGTなどに参戦。自らステアリングを握り2007年、2008年とGT500クラスでREAL NSXを駆ってきたが、今季は塚越広大にシートを任せ、自らはチームオーナーとして活動してきた。
8月23日が決勝レースのスーパーGT第6戦には、KEIHIN NSXの第3ドライバーとして登録されているが、これが金石勝智の引退レースになることとなった。金石は、引退を発表したプレスリリースの中で、「レーシングカートでデビューして29年、日本だけでなく世界へと舞台を広げて参りました。これからは更に若手ドライバー育成に力を入れ、子供たちに夢と感動を与えられるようモータースポーツ界の更なる発展へと精進していく所存です。レース活動で培ってきたノウハウを生かし、レースの世界からの社会貢献活動を幅広い分野で展開し、モータースポーツ界全体の活性化に取り組んでまいります」と今後に向けて語っている。