12日、鈴鹿サーキットで開催されている『2016 モータースポーツファン感謝デー』の中で、全日本スーパーフォーミュラ選手権のスペシャルテストランが行われ、50分間のセッションでアンドレ・ロッテラー(TEAM TOM’S)がトップタイムをマークした。注目の新人、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は11番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は6番手タイムを記録している。
国内モータースポーツシーズンの到来を告げる恒例イベントとなっている鈴鹿サーキットのモータースポーツファン感謝デー。開催初日の午後2時30分より行われたスペシャルランには17台が参加。今年、スーパーフォーミュラ初参戦となるバンドーンと関口、昨年王者の石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)や13年チャンピオンの山本尚貴(TEAM無限)らが走行を行った。なお、中嶋一貴(TEAM TOM’S)と小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)は出走していない。
ファン感初日の鈴鹿は快晴に恵まれ、このセッションもドライコンディションでスタート。序盤はナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)がトップにつけ、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)や中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、伊沢拓也(REAL RACING)といったホンダエンジン勢、バンドーン、関口の初参戦組も上位につけた。
セッション開始から25分ごろ、ロッテラーがトップに浮上。2番手に石浦、3番手にジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、4番手に関口とトヨタエンジンユーザーがタイムシートの上位を埋めていく。
セッション残り時間が20分を切ろうかというタイミングで、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が2コーナー立ち上がりでスピン。その8分後にはロッテラーがスプーンの立ち上がりでバランスを崩し、イン側のランオフエリアへ飛び出したが、両ドライバーともすぐにコースへ復帰を果たしたため、赤旗などは掲示されなかった。
その後はコースアウトするマシンもなく、セッションは終了。最終的にセッション中盤にロッテラーが記録したタイムを上回るドライバーは現れず、初日はロッテラーがトップにつけた。2番手にはホンダ陣営の山本がつけ、3番手には石浦、4番手にはオリベイラが続いている。参戦初年度となる関口は6番手、バンドーンは11番手だった。
このスペシャルテストランは13日も午前8時45分より実施されるほか、午後1時15分からは全ドライバーが登場してのデモレースも行われる予定だ。