14日、鈴鹿サーキットで幕を開けた全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1回公式合同テスト。チーム・インパルから同シリーズへ初参戦する参戦する関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、16周を走りこみ6番手タイムを記録している。
ついに念願のトップフォーミュラ参戦を果たした関口だが、合同テスト初日は“不完全燃焼”と言える状況で終えることとなった。この日の鈴鹿サーキットは朝からの雨と季節外れの寒さが重なり、コースアウトするマシンが続出。2時間の走行枠で5度の赤旗中断があり、アタックラップを行うことができなかった。
関口のエンジニアを務める松崎穣氏も「コースインしていく度に、これからというタイミングで走行を打ち切られてしまいました。次のラップから、というところでスティントを打ち切られてしまったので、すごく残念でした」と今日の走行を振り返っている。関口自身もコース上の至る所に水たまりがあり、難しいコンディションだったことを認めている。
その関口は、今回の持ち込みセットとして、チームメイトのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラのセッティングを使用。そのセットで走りこんだ後、自分好みのセッティングへ変更していったことを明かした。オリベイラのセッティングを採用した理由について、松崎エンジニアは「自分たちが持っているものすべてを出していますよ、ということを見せた形ですね」と説明する。
「僕たちが持っている1番速いセットアップを示しました。そこから僕と関口くんが話しあうなかで、関口くんが望んでいる箇所を速くしていきました」
ドライコンディションが予想されているテスト2日目に向けて「ドライの状態で試したいと思っていた項目が残っているので、それを消化しつつ、速いラップタイムを出したいなと思います」と松崎エンジニア。
関口には、明日のドライセッションで、星野一義監督の求める“ギンギン”の走りを期待したい。