2014 AUTO GP第4大会レビュー
–黒田吉隆、自己ベストの4位を獲得–
■大会概要
開催地:イタリア(モンツァ:一周5.793km)
開催日:2014年5月30日(金)〜6月1日(日)
■モンツァ・レビュー
練習/5月30日(天気:晴れ/路面:ドライ)1回目:6番手、2回目:4番手
予選/5月30日(天気:晴れ〜曇り〜小雨」/路面:ドライ〜セミウェット)Q1:4番手/Q2:8番手
決勝/
5月31日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1決勝:10位
6月1日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース2決勝:4位
2014年シーズンのAUTO GP第4大会(参加13台)は、イタリア・モンツァで開催されました。第2大会と第3大会をゼレ・レーシング(Zele Racing)で戦った黒田吉隆(くろだよしたか/27歳)は、2011年フォーミュラ・アバルト時代からの所属チームで古巣のユーロ・ノヴァ(EURO NOVA)から本大会に出場しました。
5月30日の練習走行は、1回目6番手/2回目4番手と上々の滑り出しでした。予選Q1は新品ミディアムタイヤを履き、首位と約0.5秒差の4番手で予選Q2進出。予選Q2はその中古ミディアムタイヤで決勝レース1の8番グリッドを確保。これは2セットの新品ソフトタイヤを温存し、決勝レースを優位に進めるためでした。
5月31日の午後3時40分過ぎに始まった決勝レース1(17周)、8番グリッドの黒田はスタートを決めて5番手へ順位を上げて周回を重ねました。レース半ばにピットストップを実行してタイヤ交換義務を消化。しかし、コースイン直後の周回でリアタイヤがパンク、緊急ピットインを強いられ順位を落としました。さらには⻩旗掲示下で区間ベストタイムを記録したとして、レース終了後にピットスルーペナルティ相当の25秒が加算されました。それでも黒田は10位を確保して、貴重な1点を獲得しました。
6月1日の午前11時半過ぎに始まった決勝レース2(15周)、決勝レース1の結果に基づき10番グリッドから発進した黒田は、再びスタートを決めて4番手へ浮上しました。上位のピットストップで3番手を走行中のレース半ばにタイヤ交換義務を消化し、コースへは4番手で復帰しました。レース終盤にはセカンドファステストラップを記録して先行車両を追走しますが、3番手のドライバーはファステストラップを記録して対抗。惜しくも表彰台は逃しましたが、黒田はAUTO GPで自己最高位の4位を獲得しました。
■黒田吉隆のコメント
「決勝レース1はスタートが決まり、第1コーナーのシケインでは競り合いに勝って5番手へ浮上しました。レース半ばのフロントタイヤの2本交換は素早く、これなら表彰台にも手が届くという状況でした。しかし、ピットストップ直後の周回でリアタイヤに違和感を覚えたため、再びピットストップしました。シケインの競り合いで軽く接触しており、徐々にタイヤの空気が漏れていたようです。これで順位を落として10位に終わりました。ペナルティは自分のミスです。ただ、ペナルティはあってもなくても10位は変わりませんでした」
「決勝レース2もスタートが決まりました。レース開始早々に4番手、3番手と順位を上げたものの、その後の判断は反省材料です。遅い先行車両に前をふさがれる前にピットストップしていれば、その数周のタイムロスがなければ、表彰台には立てていたと思います。この点は少し残念ですが、週末を通じてクルマの状態は良かったですし、自分も速さを見せられたので良かったと思います」