8日にスペインのヘレス・サーキットで行われた合同テスト2日目は、メルセデスAMGのミハエル・シューマッハーがトップタイムをマークした。
前日に続き快晴のなか行われた2日目のテストは、午前中に1分18秒561を記録したシューマッハーがトップ。昨年型のW02を走らせたメルセデスは、シューマッハーが終日ステアリングを握り、新しいピレリタイヤのデータ収集に励んだ。
新車勢のトップにつけたレッドブルのマーク・ウエーバーも午前中のタイムで2番手に入った。この日は多くのチームが午後のセッションでロングランを行ったため、最終的には上位5番手までが午前中のベストタイムとなっている。
100周をノートラブルで走り切ったトロロッソのダニエル・リカルドが3番手。フォース・インディアのリザーブドライバーとして初のテストに臨んだジュール・ビアンキが4番手で続いた。短い時間ながら46周を走り終えたビアンキは、午後からマシンをポール・ディ・レスタに譲り渡している。
前日トップのキミ・ライコネンは、この日も117周と多くの周回を重ねたが、その一方ではグラベルに飛び出してコース上に砂利を撒き散らすなどのシーンも。また、初日に使用したステアリングラックが好みと合わなかったようで、この日は別のものを試している。
フェラーリは再びタイムシートの下位に低迷。昨日に続くドライブとなったフェリペ・マッサは、リヤウイングのフロービズで空力分析を行うなど開発作業に集中した。そのフェラーリでは、先日チーム入りした元ブリヂストンの浜島裕英氏が真っ赤なチームウェアを着て作業を行っている。
こちらもパフォーマンスランとは無縁だったマクラーレン。8番手タイムのジェンソン・バトンは新車MP4-27のマシン改善に取り組み、85周で走行を終えた。
ザウバーのセルジオ・ペレスが10番手。信頼性の作業に取り組んだウイリアムズのパストール・マルドナドが11番手につけた。
初日、スターターシャフトが壊れたケータハムのヘイキ・コバライネンは、この日最多の139周を走り、前日失った走行距離を補った。最後12番手はHRTのペドロ・デ・ラ・ロサとなっている。