今季のWECで世界耐久選手権で3号車アウディR18 e-トロン・クワトロをドライブするフィリペ・アルバカーキが、JOTAスポーツからヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)にフル参戦することになった。
昨年までアウディからDTMドイツツーリングカー選手権に参戦していたアルバカーキだが、今季はスポーツカー耐久レースのプログラムに転向。WECの第2戦スパ・フランコルシャンと第3戦ル・マン24時間では3号車アウディR18 e-トロン・クワトロをドライブすることが決まっているほか、ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)開幕戦のデイトナ24時間でもアウディR8 LMSをドライブしている。
そんなアルバカーキだが、今季はそうした活動に加えて、JOTAスポーツからELMSにもフル参戦することになった。アルバカーキは、サイモン・ドラン/ハリー・チンクネルとともにJOTAの38号車ザイテックZ11SN・ニッサンをドライブすることになる。
アルバカーキのELMS参戦について、アウディスポーツのボス、ヴォルフガング・ウルリッヒは次のようにコメントしている。
「ELMSを戦うことは、フェリペにとって耐久レースドライバーとしてのより早い成長の機会になるほか、LMPワークスプログラムの準備に向けて、レースシナリオの中で彼にしっかりとした土台を与えるだろう」
またアルバカーキ自身も、ELMSの中でJOTAとともにたくさんの経験を積み、WECの開幕に備えることができるだろうと語っている。アルバカーキは来週、エストリルでチームのザイテックZ11SN・ニッサンのテストを行う予定だということだ。
「僕にとって、耐久レースでより多くの体験を積むことができることは完璧だよ。これはウイン-ウインの状況だ」
なお、アルバカーキの僚友となるチンクネルは、昨年までR18 e-トロン・クワトロをドライブしていたアラン・マクニッシュがマネジメントに携わっており、今季のJOTA加入もマクニッシュのサポートによるものなのだという。
ELMSの開幕戦は、WEC開幕戦シルバーストンと併催の形で行われ、4月19日に決勝レースを迎える。