ACOフランス西部自動車クラブは2日、2012年のル・マン24時間耐久レースのエントリーリストを発表した。プジョーが撤退を発表したものの、ACOの“予告”どおり多くの魅力あるエントラントが顔を揃えている。
スポーツカーレースのここ数年の盛り上がりを象徴するかのように、多くのメーカーや強力プライベーターがル・マン24時間のリストに名を連ねることとなった。注目のLMP1では、アウディが昨年より1台多い4台をエントリー。そのうちの2台はハイブリッド搭載のR18で、1号車にはアンドレ・ロッテラーが登録された。
対するトヨタは、2台がエントリー。2台目となる8号車のドライバーには、トヨタから「2台目のドライバーの候補」とされている石浦宏明の名で登録された。また、LMP1クラスでは、2日にアナウンスされたとおり童夢S102.5もペスカローロからエントリーされている。
LMP1でWECのリストと大きく異なるのは、アメリカン・ル・マン・シリーズの雄、ダイソン・レーシングが2台のローラ・マツダをエントリーしたところだろう。実現すればマツダファンにとっては嬉しい2台でのル・マン挑戦となる。
盛況のLMP2では、昨年ル・マンやLMSを席巻したシグナテック・ニッサンやグリーブス・モータースポーツが2台目をそれぞれ投入。ニッサンエンジン車は11台という勢力となった。
LM-GTEでは、WEC同様BMWモータースポーツがエントリーしていない。また、これまでLMP1で名前が見られていたアストンマーチン・レーシングがバンテージV8でプロ、アマの両クラスに1台ずつをエントリーしている。
なお、新世代のテクノロジーを盛り込んだマシンを参戦させる“ガレージ#56”には、ハイクロフト・レーシングが走らせる特異な形状のデルタウイングが決定した。