アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の開幕戦セブリングを前に、23日から24日までの2日間でウインターテストが行われた。2日間の総合トップタイムはLMP1のローラ・アストンマーチンとなったが、2日目午後に激しくクラッシュを喫している。
今季からALMSはLMP1、LMP2が統合されLMPクラスに、LM-GTクラスも1クラスとなっており、また新たにフォーミュラ・ル・マンマシンを使ったLMPCクラスが設立されるなど、大きく変化している。開幕戦となるセブリング12時間にはアウディ、プジョーの両陣営も参加するが、このウインターテストには登場せず。ヨーロッパからの主要ワークスはプロドライブが走らせるローラ・アストンマーチンが参加した。
新たにル・マン24時間でもラインナップに加わったエイドリアン・フェルナンデスが加入したことで、LOWE'Sのロゴが加えられたローラ・アストンマーチン(ハロルド・プリマ/フェルナンデス/ステファン・ミュッケ/クリス・バンコム)は、初日、2日目とも総合トップを奪ったものの、2日目午後のターン1でプリマがドライブ中に激しくクラッシュ。プリマは病院に運ばれたが、特にケガはなかった。
初日、2日目とも総合2番手につけたのは、インタースポーツレーシングのローラB06/10・AER(ジョン・フィールド/クリス・フィールド)。LMP2勢は3台が参加し、ハイクロフト・レーシングのアキュラARX-01c(デイビッド・ブラバム/サイモン・ペジナウ/マリーノ・フランキッティがLMPクラス3番手。ダンロップタイヤにスイッチしたダイソン・レーシングのローラB09/86・マツダ(クリス・ダイソン/ガイ・スミス)がLMPクラス4番手となった。
LM-GTクラスはジェイム・メロ/ジャンマリア・ブルーニ組が駆るリシ・コンペティツォーネの最新型フェラーリF430GTがトップタイム。ダレン・ロウ/セス・ナイマン組のポルシェ997 GT3 RSRが僅差の2番手。3番手には昨年のクラス王者、ヨルグ・ベルグマイスター/パトリック・ロング組のポルシェが続いた。