アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)は19日、ロード・アトランタでシリーズ最終戦プチ・ル・マンが開催され、レベリオン・レーシングのニック・ハイドフェルド/ニール・ジャニ/ニコラス・プロスト組12号車ローラB12/60・トヨタが優勝を飾った。

 前日に行われた予選では、12号車ローラB12/60が、すでにLMP1クラスのチャンピオンを決めているマッスルミルク・ピケット・レーシングの6号車HPD ARX-03c・ホンダより1秒以上速いタイムでポールポジションを獲得。王者6号車は2番手となった。

 迎えた1000マイルの決勝レースでは、ポールポジションスタートの12号車ローラB12/60が序盤にLMPCクラスのマシンと接触。12号車は修理のためピットインし、ストップ&ゴーペナルティも受けることに。これにより首位に浮上した6号車HPD ARX-03cは、開始1時間後には後続に1ラップのギャップを築くと、レース中盤まで首位をキープした。

 しかし、レースも残り半分というところで6号車がオーバーヒートの問題によりリタイア。12号車ローラB12/60が再び首位に浮上すると、トップをキープして1000マイルを走破。レベリオンが2年連続でプチ・ル・マンを制することとなった。

 LMP2クラスでは、レベル5モータースポーツのスコット・タッカー/ライアン・ブリスコ/マリーノ・フランキッティ組551号車HPD ARX-03b・ホンダが、エクストリーム・スピードの01号車HPD ARX-03b・ホンダとの接戦を制し、総合2位につけてクラス優勝。クラス2位の01号車HPD ARX-03bは、終盤まで首位につけていたものの最後のピットストップでタイムロス。551号車の先行を許す形で勝利を逃した。また、LMPCクラスは、BAR1モータースポーツの8号車オレカFLM09が制している。

 こちらも接戦となったLM-GTクラスでは、チーム・ファルケンタイヤの17号車ポルシェ911 GT3 RSRが優勝を飾った。レース前半は首位が頻繁に入れ替わる形となったこのクラスでは、7時間経過時点でリシ・コンペティツォーネの62号車フェラーリ458 GTEが後続を15秒引き離してリード。しかし、62号車はGTCクラスのマシンをオーバーテイクする際にウォールに接触、修復のためピットへ向かうことに。これで首位に浮上した17号車は、後続の猛攻を受けるもポジションを維持し、クラス2位の56号車BMW Z4 GTEに0.741秒差で競り勝った。

 GTCクラスは、フライング・リザード・モータースポーツの45号車ポルシェ911 GT3カップが優勝を果たしている。

 来季からは、ALMSとグランダム・シリーズが統合され、新シリーズ『チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)』がスタートする。シリーズは、1月25~26日のデイトナ24時間で開幕を迎える予定となっており、11月には2回のテストが予定されている。

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