WEC世界耐久選手権に参戦しているアストンマーチン・レーシング(AMR)が、来年1月のデイトナ24時間耐久レースに向けての準備を行うため、今季残り3戦は4台体制に縮小して臨むことが分かった。
AMRは今季第2戦からここまで、LM-GTEプロクラスで3台、アマクラスで2台のアストンマーチン・バンテージを走らせる5台体制でWECに参戦。ただ、先日発表となった第6戦富士のエントリーリストでは、両クラスそれぞれ2台ずつのエントリーとなっていた。
今回明らかになったところによると、AMRは、来季よりアメリカでスタートするユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)の開幕戦、デイトナ24時間に最低でも1台のアストンマーチン・バンテージGTEを参戦させる計画だという。AMRのチーム代表、ジョン・ガウは次のように語っている。
「98号車が99号車になる。(これまでの99号車は)11月にセブリングとデイトナで行われる(USCCの)テストのためアメリカに残してある」とガウ。
「デイトナでは2台のマシンを走らせたいと思っているが、1台は確実に参戦するよ。アメリカはアストンマーチンにとって2番目に大きい市場だし、(デイトナ24時間は)素晴らしいイベントだからね」
WECでの参戦体制を縮小することで、ドライバーラインナップにも変更が生じることとなるが、ガウは問題無いと語っている。
「全ての変更は可能だ。チャンピオンシップのなかで我々にとってベストなことを全て実行するよ」
彼は、現在GTクラスのポイントランキングで3位につけているダレン・ターナーとステファン・ミュッケをそれぞれ別のマシンに乗せることも検討してるという。
第5戦オースティンではブルーノ・セナとともに99号車でクラス優勝を飾ったフレデリック・マコウィッキは、スーパーGTでの契約により第7戦上海と第8戦バーレーンにも参加できないかもしれないと明かしている。
なおAMRは、中国に拠点を置くクラフトレーシングとともに、来年1月に行われるドバイ24時間耐久レースに参戦する予定だ。