ARTA Project
第1戦 岡山 予選レポート (GT300)

バランスよくタイヤの性能を引き出す

 今年のARTAのGT300クラスは昨年と変更は無く、高木真一と小林崇志の組み合わせで2年目も戦うことになった。昨年は2勝したものの、それ以外は全てノーポイントに終わってしまったが、今季はポイントを着実に重ね、2勝以上を目標にチャンピオンを狙いたい。

 岡山は予想以上に気温が低く、ARTA CR-Z GTは思うようにセッティングが進まなかった。午前のフリー走行では決勝のタイヤチョイスを行い、セッティングを進めていった。タイヤになかなか熱が入らず、最初の走行で高木はまるで氷の上を運転しているようなフィーリングだったとコメントしていた。

 午後の予選1回目は小林崇志がアタックを行った。昨年に比べ自信を持っているように見えた小林は、1回目のアタックのあともう一度アタックを行い、Q1突破を確実なものにした。またタイヤの状態をチームに正確に伝え、高木真一につないだ。

 Q2を担当した高木は、小林からタイヤの状態を聞き、最もグリップをする周回でアタックを行ったところ、3番手のポジションを獲得することができた。明日は表彰台を目指し、幸先良いスタートを切りたい。

鈴木亜久里監督のコメント
「55号車はなんだかんだ言って、最終的に上位に上がってこられる安定性があるね。でもこれもチームとドライバーの総合力が成せる技だと思う。午前のフリー走行ではあまり感触が良くなかったのに、午後にはキッチリ上位に持ってきてくれるからね。でも大ことなのは明日だから、この状態を持続させて良い結果にしたいね」

一瀬俊浩エンジニアのコメント
「今朝は決勝に向けてタイヤの比較を行い、セットアップに移行しました。想定していたより気温が低かったので、タイヤがなかなか発熱しなかったり、タイヤカスが付いてしまったり、なかなか思い通りに進みませんでした。予選に関しては午前の傾向を見て、ドライバーがマシンを振り回せるようなセットに変更しました。我々のマシンは岡山が決して得意では無いので、予選が3番手というのは良い結果だったと思います。決勝は今日出た問題を明日のフリー走行で確認し、準備していきたいと思います」

高木真一選手のコメント
「小林がQ1で2回アタックしてくれたことで、どのタイミングでアタックするのが良いのか分かったのが大きかったです。狙った周にアタックしたところ、マシンバランスもよく、タイヤの性能を引き出すことができたと思います。明日は冬に戻るような天候のようなので、どのようなパフォーマンスを発揮できるか分かりませんが、このポジションをキープしながら表彰台には登りたいと思っています」

小林崇志選手のコメント
「昨年は予選前にマシンを壊してしまったので、しっかりとQ1を走って高木さんにつなぎたいと思いました。1回目のアタックはQ2へ進出できるかどうかギリギリのタイムだったので、もう1回アタックして何とか3番手のタイムを出して高木さんにつなぐことができて良かったです。明日は良い位置からのスタートなので、確実にポイントを獲り、シリーズを有利に進められるようにしたいです」

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