Asian Le Mans 富士 #55 予選レポート(SGTクラス)
タイヤ温存できっかり予選2番手

 今年のアジアン・ル・マンシリーズは、GTアソシエイションと西部自動車倶楽部(ACO)との協議の結果、SUPER GTのGT300クラスのマシンの参加が可能になった。第2戦の富士大会はホームコースということもあり、ARTA CR-Z GTを含めた11台のGT300のマシンが参加することになった。

 今回の大会では、SUPER GTの選手権ポイントも付与される。ポイントは、1位8ポイント、2位6ポイント、3位5ポイント、4位4ポイント、5位3ポイント、6位2ポイント、7位以下は10位まで1ポイントとなっていて、SUPER GTよりも付与されるポイントは少ないが、SUPER GTのチャンピオンシップで現在 #55 ARTA CR-Z GTはトップと20ポイント差で6番手につけているので、このレースで少しでもポイントを稼ぎ、チャンピオンシップを有利に進めていきたい。

 金曜のフリー走行はトラブルにより走れなかったが、土曜午前中のフリー走行は1番手で走行を終えた。1時間という短い時間で予選、決勝のセッティングを確認しなければならなかったが、持ち込みのセットが良かった事もあり、走行メニューを消化出来た。

 そして午後の予選だが、アジアンルマンは30分間の予選で、いつものノックアウト方式とは違う。アタッカーは高木真一。予選で使用したタイヤをそのまま決勝で使わなければならないのはSUPER GTと同じだが、高木は決勝の為にタイヤを温存する事も考え、予選では1周しかアタックしない事を決めていた。高木はコースインしてゆっくりとタイヤを暖めてアタックに入った。ほぼノーミスでアタックを終え、午前のタイムより0.7秒タイムアップしたが、SGTクラスで2位で予選を終えた。明日は3時間の長丁場のレースなので、優勝を狙ってスタートしたい。

鈴木亜久里監督のコメント
「昨日走れなかったのでどうなるかと思ったけど、スタッフ達は良く頑張ってくれて、昨日の遅れを挽回してくれたね。SUPER GTのレースでは、予選のポジションが良くても決勝で失敗が続いていたので、明日はそのような事が無いようにしたいね」

星学文エンジニアのコメント
「昨日はトラブルで走行が出来ず、予定していた走行メニューを消化する事が出来ませんでしたが、午前の走行で昨日試そうと思った事と、今日進めようと思ったセットの確認が出来たので、良かったです。予選は午前の走行でタイヤのパフォーマンスの高さもわかっていたので、良いポジションを獲得出来るだろうと思っていました。結果としては2番手ですが、明日に向けてタイヤを温存出来ました。レースはいつもより長いレースですが、戦略面とタイヤの使い方で優勝したいです」

高木真一選手のコメント
「予選の時間はいつもより長かったのですが、予選はあまり意識せず、決勝に向けて準備をしていました。ポールは獲れませんでしたが、結果的には(SGTクラスで)ホンダでワンツーが獲れたので良かったと思っています。この予選は決勝を見据えて1周しかアタックしない事を事前に決めていましたが、そんな状況を考えれば良いタイムが出たのでは無いかと思っています。明日は周りの状況を見ながらレースをすれば良い結果を得られると思います。もちろん優勝目指していきます」

小林崇史選手のコメント
「昨日の走行はトラブルで走れず、厳しい戦いになるかと思っていたのですが、午前の走行で方向性が見えましたし、予選では良いポジションを得られたので、戦略を考えながら明日の準備をしていきたいです」

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