#35「asset テクノ Z34」
雨の岡山で一時3位を快走するも8位完走
2013年スーパー耐久シリーズ(通称:S耐)に参戦するテクノファーストレーシングチームの#35「asset テクノ Z34」は、8月31日~9月1日に岡山国際サーキットにおいて開催された第5戦「スーパー耐久レースin岡山」で、雨の混乱のなか一時ST-3クラス3位を走る活躍を見せたが、終盤には接触もありクラス8位(総合49台中44位)で完走。3ポイントを追加した。
今回も#35「asset テクノ Z34」をドライブするのは、小泉和寛、長谷川伸司、下垣和也の3名。今回は3時間のレースとして開催で、#35 Zの区分されるST-3クラスには9台の車両、総計では6つのクラスに大量49台の車両が参加した。岡山は前半区間に長いストレートを持ち、後半はタイトなコーナーが連続する中低速のテクニカルコース。またこの週末は活発な秋雨前線の影響により、悪天候が予想された。
8月31日の予選は時おり雨がポツポツと落ちて来るなか行われ、Aドライバーの小泉、続くBドライバーの長谷川もクラス9位。A、Bふたりのドライバーのタイム合算で決まる予選順位は、クラス9位(総合24位)となった。またCドライバーの下垣は基準タイムを無事クリアし、これで決勝レースのスターティンググリッド(23番グリッド)が確定した。
1日は朝のフリー走行から雨で、気温は25℃に届かず涼しい天候となった。雨は一旦上がったものの各車がコースインを始めると再び降り出し、コースは完全にウェットコンディションとなった。スタートドライバーは今回も小泉が担当。セーフティカーによる先導は2周行われ、大粒の雨が降るなか、13時37分に3時間レースがスタートした。
前を走行する水しぶきで視界確保が困難な状況ながら、小泉は序盤から4台のZによる5位争いに加わった。4周目の1コーナーで直前を走行する2台のZが接触してコースアウト。そこも落ち着いてコースにとどまって6位に順位を上げた。8周目に大雨のための視界不良とコース脇のフェンスを修復するためにセーフティカー(SC)が導入されると、多くのチームが最初のピットインのために次々とピットへ入って来る。小泉はチームメイトの#34 Z同様隊列にとどまり、これでクラス3位へ順位を上げることとなった。
やがて雨は小降りとなりSCは16周終了で隊列から離れバトル再開。小泉は慎重にかつ確実に3位をキープして周回を重ねた。スタートから1時間10分ほどが経過した33周で小泉はピットインして下垣に交代。下垣は4位でコースに戻ると、安定したラップタイムで周回を重ねた。中盤に大雨となり、ストレート上の停止車両を回収するために2度目のSC導入。
下垣は58周でピットインして長谷川に交代した。10分ほどでレースは再開。長谷川は慎重にコースを周回していたが、他車両に接触されコースアウトを喫し大きく順位を落とすこととなった。終盤にまたもや大雨となり3回目のSC導入となったタイミングで、ピットインをして下垣に交代。波乱の3時間レースで完走を果たし、貴重な3ポイントを加算した。
小泉和寛「SC中でもハイドロ(プレーニング現象)を起こすなど、コースにとどまるのすら大変なレースでしたが、何とか3位を守って自分の仕事は全うできたと思います。次の鈴鹿はドライバー別の40分スプリントが3レース行われますが、他チームのAドライバーと勝負ができるのでとても楽しみにしています」\t