BMWが今季末でのF1撤退を決めたことで、2010年F1にエプシロン・エウスカディのエントリーが認められる可能性が出てきたとの報道がなされている。
BMWがF1から撤退するため、来季F1には新規F1チームとして4つめの枠が生じる可能性が出てきた。英ガーディアン紙によると、FIA会長マックス・モズレーは、6月のエントリー発表の際に落選し、現在でもF1参戦に関心を持っているチームとの話し合いを再開しているということだ。すでに新規チームとしてはカンポス・メタ、マノー・グランプリ、チームUS F1のエントリーは承認されているが、プロドライブ、ライトスピード、エプシロン・エウスカディを含む何チームかに対し、再度交渉を行うよう要請が行われたという。
アメリカをベースとするチームUS F1がヨーロッパの拠点としてエプシロン・エウスカディとテクニカルパートナーシップを結ぶのではないかとの推測も出ていたが、エプシロン・エウスカディが単独で来季F1にエントリーする可能性が出てきた。過去にティレル、ベネトン、プロストでチームマネージャーを務めたジョアン・ビラデルプラートが率いるエプシロン・エウスカディは、ルノー・ワールドシリーズで活躍、2005年にはロバート・クビカによってタイトルを獲得している。最近ではスポーツカーの分野に活動を拡大し、ル・マン・シリーズのLMP1クラスに自らのマシンで参戦してきた。
すでにエントリーが認められた新規3チーム同様、エプシロン・エウスカディもコスワースエンジンを使用してF1に参戦するものと見られている。新チームとして有力と見られながら落選したプロドライブのボス、デイビッド・リチャーズは先日、2010年F1エントリーの承認を受けるためには、コスワースエンジンを使用しなければならないという条件をFIAから突きつけられたとコメントしている。