BMWモータースポーツは15日、2012年のDTMドイツツーリングカー選手権のドライバーとして、ジョーイ・ハンドと契約したと明らかにした。
32歳のアメリカ人であるハンドは、2009年からBMWのファクトリードライバーとして活躍。昨年はBMWエンジンを搭載したライリーをドライブしてグランダムのデイトナ24時間を制したほか、アメリカン・ル・マン・シリーズではBMWチームRLLのBMW M3 GTをドライブしてGTEクラスのチャンピオンを獲得した。
ハンドは、先月行われたモンテブランコでのテストでDTM用のBMW M3 DTMをドライブ。テストを成功裏に終わらせ、来季のDTMのシートをつかむこととなった。
「ジョーイはBMWファミリーの一員として長年活躍しており、DTMプロジェクトの一員として喜んで彼を迎えたい」とBMWモータースポーツ代表のジェンス・マルカルト。
「彼の成功は、彼の実力に裏付けされたものだ。モンテブランコでのDTMテストでも彼は素晴らしい速さをみせつけた。彼が我々のDTMラインナップに加わることでより強力となるし、彼の性格はチームにフィットするだろう」
一方、アメリカからヨーロッパに活躍の場を移すことになったハンドだが、例年ヨーロッパでカートをしているようで、違和感も無いようだ。
「僕にとって新たなチャレンジとなるDTMへの挑戦をすごく楽しみにしている。BMWが僕を信頼してくれたことも嬉しいね」とハンド。
「テストではBMW M3 DTMを楽しむことができたんだ。マシンのダウンフォースとカーボンブレーキはとても印象的だった。チームのメンバーは前から知っているし、モンテブランコでも僕自身違和感がなかった。今は将来、チームワークを深めていくことが楽しみだね」
ハンドがラインナップに加わったことにより、2012年に6台が参加する予定のBMW M3 DTMのシートはこれで5台のシートが埋まることとなった。メンバーはハンド、アンディ・プリオール、アウグスト・ファルファス、マルティン・トムジク、ブルーノ・シュペングラーというメンバーになっている。