レースレポート
2012年3月24日・25日 第1戦富士

BRP☆HYPER ECU C72 制動屋J'Sフィット
車両トラブルにより苦悩と試練の2012年開幕戦富士を終える。

Birth Racing Project【BRP】は2012年3月24日~25日に富士スピードウェイで開催された「スーパー耐久シリーズ第1戦 富士」において、ST5クラス9台のエントリー中、ポールポジションを逃し予選2位、決勝5位で苦悩と試練のレースを終えました。

【3月24日(土)公式フリー】天候:曇り 路面:DRY
今年レースシーズンがいよいよ富士から始まりました。
昨年の反省を基に、車両開発及びドライバーのスキルUPを進め、万全の状態で昨年のポールトゥウインを果たした富士に帰ってきました。午前1本目の走行は昨日からの雨の為、まだ路面が濡れている状態で、明日の天気を想定して、リスキーな路面での走行は避けて、DRYコンディションになるまで待機して、午後からの1本のフリー走行で、マシンチェックとドライバーコンディションの確認を行いました。 まずはAドライバーの奥村浩一がマシンチェックの為にコースインして数周に渡りチェック走行を行い、その後BドライバーS耐初参戦の古宮正信が走行、そして最後に昨年に引き続きCドライバーの西田公也が走行をし、無事にクラストップタイムで金曜日の公式フリー走行を終えました。

【3月25日(日)公式予選】天候:晴れ 路面:DRY
まだ寒い3月の早朝、1DAY開催となった第1戦富士の公式予選が始まりました。
Aドライバー奥村浩一から予選アタックを開始し、8秒台をマークしてターゲットタイムを記録した所で予選を終えました。続くBドライバー古宮正信も順調に予選ラップをこなし、ターゲットタイムを記録した所で予選を終えました。Cドライバー西田公也はロングスティントセッティングで予選を走行して、こちらも見事ターゲットタイムを記録して無事に予選を終了しました。
予選におけるレース戦略が、上手く機能しポールポジションの獲得を確信していましたが、Aドライバー奥村浩一の予選アタックでセクター3のネッツコーナーで強烈なアンダーステアにより、アウト側の縁石を大きく跨ぎ走行した事が、予選後の審議対象となり、コースアウトの裁定が下り、ベストタイムの2本が抹消となり、予選2位で正式発表されました。

【第1戦富士 ST5クラス予選結果】
Aドライバー:奥村 浩一 コース:ドライ タイヤスリック 2'09.882 クラス2位
Bドライバー:古宮 正信 コース:ドライ タイヤスリック 2'09.199 クラス2位
Cドライバー:西田 公也 コース:ドライ タイヤスリック 2'11.726 クラス2位
※Aドライバー奥村浩一は予選後の審議の結果コースオフ走行によりベストタイム抹消

1位 No.36  エンドレスアドバントラストヴィッツ(NCP91)4'18.700
2位 No.19  BRP☆HYPER ECU C72制動屋J'Sフィット(GE8) 4'19.122
3位 No.4   アイクレオ&サムライジーンズ&ビーラインTSK Vitz(NCP91)4'25.399
4位 No.213  WAKO'S μオクヤマVitz(NCP91)4'27.783
5位 No.17  DIXCELアラゴスタNOPROデミオ(DE5FS)4'27.960
6位 No.55  姫神ガジェット吉田山JMC Vitz(NCP91)4'30.863
7位 No.71  ピースMS NUTEC 制動屋 Vitz(NCP91)4'32.619
8位 No.602  PTG明京K'Zランドリー602 Vitz(NCP91)5'00.550
   No.99  RS☆RロイヤルパープルDIXCELデミオ(DE5FS) 未出走

【3月25日(日)決勝レース】天候:晴れ 路面:DRY
確信していたポールポジションを逃した公式予選が終了して間もなく、慌ただしく決勝レースが始まりました。予選2位のフロントローからスタートです。スタートドライバーはS耐初参戦の古宮正信にステアリングを託し、西田公也→奥村浩一のオーダーで決勝レースに挑みます。
スタート直後より36号車をピッタリマークして2周目には見事オーバーテイクしてそのまま逃げ切る体制でしたが、突如車両トラブルに襲われて大きく失速し、LAPタイムが10秒も遅い状態となり、緊急ピットインにより修復作業を試みました。
トラブルの症状は断続的にエンジンが吹けなくなる状態で、点火系・燃料系のチェックを行いますが、症状は改善されずに、LAPタイムが伸びないまま周回を重ねます。
トラブル改善の為に3回の長時間にわたるピットインにより、一時最下位まで順位を落としましたが、3回目の修復作業により症状が改善して、チェッカードライバーの奥村浩一が全力で追い上げ、コースコンディションが悪い中、予選と同じく8秒台の決勝レース中のファステストラップを更新しながら全力で追い上げますが、追い上げも届かず、無念にもクラス5位でチェッカーを受けました。

【第1戦富士 ST5クラス決勝結果】
1位 No.36  エンドレスアドバントラストヴィッツ(NCP91)4:02'46.893
2位 No.4   アイクレオ&サムライジーンズ&ビーラインTSK Vitz(NCP91)4:01'42.170
3位 No.71  ピースMS NUTEC 制動屋 Vitz(NCP91)4:02'18.469
4位 No.213  WAKO'S μオクヤマVitz(NCP91)4:02'32.036
5位 No.19  BRP☆HYPER ECU C72制動屋J'Sフィット(GE8) 4:01'43.025
リタイア No.17  DIXCELアラゴスタNOPROデミオ(DE5FS)
リタイア No.55  姫神ガジェット吉田山JMC Vitz(NCP91)
リタイアNo.602  PTG明京K'Zランドリー602 Vitz(NCP91)
未出走  No.99  RS☆RロイヤルパープルDIXCELデミオ(DE5FS)

【コメント】
チーム代表兼ドライバー:奥村浩一
まずは、S耐参戦2年目になる2012年も無事にグリッドに着かせて頂いた事を、支援頂いておりますスポンサーの皆様、そして献身的にチームを支えて頂いているスタッフ及びメカニックに感謝致しまして、お礼を申し上げます。
昨年チームとして多くの経験を積み、2年目は更なる飛躍を目指して臨んだ初戦でしたが、予選から、コースレコード及びポールポジションを逃し、決勝レースでは、1年目では経験をした事がない、車両トラブルにより大きくポジションを落すという、文字通り想定外の出来事の連続で、苦痛と試練のレースを終えました。
予選でのベストタイム抹消は非常に厳しい裁定ではありましたが、ドライバーである私に全ての責任があり、そこから始まる不運の流れが、決勝レースの原因の特定が非常に難しい車両トラブルという想定外の状況まで影響したと考えております。
しかし、ドライバー・メカニック・スタッフのチーム一丸となって、最後の最後まで諦めずにレースを前向きに戦いその結果、5位完走という結果が生まれた事はチーム代表として、大変嬉しく思っております。しかし、この結果はチームとして決して満足のいく結果では無く、車両の改善はもちろんのこと、次戦ホンダのホームコースであるもてぎ戦では表彰台の真ん中を目指して全力で戦いますので、皆様今年もご支援の程何卒よろしくお願い致します。

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