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TOKYO DRIFT in ODAIBA

2013グランツーリスモD1GPシリーズチャンピオンは川畑真人
11月9日(土)
「2013グランツーリスモD1GPシリーズ第6戦(最終戦)
単走優勝は内海彰乃!総合優勝は川畑真人!
11月10日(日)
「2013 D1ワールドチャンピオンズ」追走バトルは古口美範が制す

 株式会社D1コーポレーション(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木賢志)は、11月9日(土)〜10(日)の2日間、「TOKYO DRIFT in ODAIBA」をお台場・特設コース(東京都江東区青海)で開催した。

 今大会で6年連続の開催となったお台場大会。11月9日(土)のグランツーリスモD1グランプリシリーズ第6戦には6,406人、また翌10日(日)のエキジビションマッチ「2013D1ワールドチャンピオンズ」には6,691人の観衆が訪れ会場は賑わった。

 9日(土)のシリーズ最終戦となる第6戦では午前中の単走決勝で、内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)が高い車速からマシンを鋭く振ってみせ100.12をマークし、昨年のお台場大会に続いて単走優勝2連覇を果たした。

 また同日午後に行われた追走では、午前中単走優勝を決めた内海彰乃vsシリーズランキ
ングトップの川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)が決勝で対戦。1本目、準決勝でマシンを破損させてしまった内海であったが、川畑のシフトミスでアドバンテージを獲得。しかし2本目、内海は本来の走りができずミスをしてしまい川畑が逆転勝ち。川畑が総合優勝を飾った。

 さらに、混戦をみせていたシリーズ争いは、単走優勝・総合優勝とも川畑真人が制した。

 10日(日)のエキジビションマッチ2013 D1ワールドチャンピオンズ「D1 Quick 24」では、日本の歴代チャンピオンや優勝経験者、今季の上位選手に加えて、タイ、インドネシア、ロシアのトップ選手が参戦しハイレベルな追走バトルが展開された。実力のある選手たちの戦いであったが、この日はクラッシュやマシントラブルで次々と敗退。

 そんな中、決勝には勝ち進んだのは、過去のお台場大会エキジビションで決勝進出率が高い、時田雅義(GOOD YEAR Racing ZERO CROWN with Bee★R)と古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)。1本目、時田はキレのあるいい走りをみせるも、古口がきれいに接近ドリフトを決めて古口がアドバンテージを獲得。続く2本目は先行の古口のインを時田が狙ったがプッシュしてしまい、2台ともクラッシュ。これにより古口の優勝が決まった。

〜D1GPシリーズ第6戦〜
【11月8日(金)天候:曇り路面:ドライ】
■予選
予選トップは田中省己(TAKA Neostyle D-MAX with TOYO TIRES)
 最終戦の舞台となったお台場特設コースは、右回りながら一度逆振りを入れてから審査席前へ飛び込むという新しいレイアウトで行われた。DOSSの得点で配点が大きいのは、振り出しの区間と、その次の審査席前への飛び込みの区間だ。しかしこの2つの区間とも高得点をマークするのは難しく苦戦する選手が多く見受けられた。さらに審判員による加減点は、鋭い振り返しや、振り返し後にいち早くアクセルを踏んで旋回していった選手には加点され、逆に審査席前でラインが小さくなったり、最初の振り返しで真っ直ぐに飛ばしてしまった選手は減点となった。

 この日、練習ではいい走りをしていた熊久保信重(BEAST EYE チームオレンジ with YUKE'S)は1本目は得点が伸びす、2本目もスポンジバリアにテールを引っ掛けるというミスで敗退。また、高得点を獲得する走りを見つけられなかった谷口信輝(HKS)、2戦ぶりの登場となった野村謙(URAS BRIDE FALKEN DRIFT with BLITZ nichiei)もエンジン不調でまともにドリフトができず予選敗退となった。

 2012年D1SLシリーズ2位だった寺町邦彦(GOOD YEAR RACING with ORIGIN Labo.)は、予定していた本番車のトラブルで今回は2012年のD1SLマシンを持ち込み、予選を4位で通過した。ロシア選手権チャンピオンのチフチャン(Primring Russia)は、振り出しも減速、アクセルワークともにメリハリのある走りで3位通過を果たした。

 そしてキレのある振り返しと大きな角度、そこからのアクセルワークなど、レベルの高い走りを見せて98.66をマークした田中省己(TAKA Neostyle D-MAX with TOYO TIRES)が予選トップ通過を果たした。

【11月9日(土)天候:曇り路面:ドライ】
■単走決勝
内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)はお台場大会単走2連勝
 本戦日の天候は曇り。気温は前日の予選日より低く、ややタイヤのグリップに気を使う状態だった。午前中に行われた単走決勝は、前日の予選を通過した8名と予選免除選手であるシリーズランキング上位16名の計24名が、3グループに分かれて出走した。

 最初のCグループでは、前日いい走りをしていた手塚強(GOOD YEAR Racing BNR34 with Bee★R)がいきなりクラッシュし、織戸学(DRIVE M7 MAX ORIDO RACING)も1本目にクラッシュして走行不能となり敗退した。

 しかし、前日予選をトップ通過した田中省己(TAKA Neostyle D-MAX with TOYOTIRES)は、この日も好調で、1本目に98.27を出し、このグループのトップに立つ。
次のグループでは内海彰乃(RC926 with TOYOTIRES)が高い車速から鋭い振りを見せ、アクセルを存分に踏み込みながらアウトいっぱいのラインをかけぬけて、100.12の高得点をマークした。またインドネシアから参戦のアマンディオ(WEDRIFTEAM)は98点台後半を出すが、内海には及ばない。

 そして、シリーズチャンピオン争いをする川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GPSPORTS)、末永直登(YUKE'Sチームオレンジ with BEASTEYE)、斎藤太吾(PHATFIVE・SUNOCO・SIS-WORKS)らを含むAグループの走行となった。その中で最初に走った斎藤は1本目にテールをヒット。2本目もキレのある走りができず、単走敗退。ここでチャンピオン争いから脱落する。ここまででランキング2位の末永(直)は1本目に堅実な走りで98点台をマークしてトーナメント進出を確実にする。同首位の川畑は1本目が95点台と芳しくなく、2本目に進入でアウトに流され、クラッシュしてしまうが、1本目の点数でかろうじてベスト16に入った。これにより、昨年も最終戦お台場で勝利した内海が単走決勝を決め、お台場大会単走2連覇を果たした。

 尚、単走シリーズチャンピオンは川畑が獲得した。

【内海彰乃選手コメント】
今回トラブルが多く、走りの組み立てが朝のウォーミングアップまでずれ込みましたが、自分の思う攻めの走りが最後の最後にできました。1本目から意識して攻めたところ、いい点(100.12)が出たので、2本目は追走を意識した進入をし、98点台の得点が出ました。追走に向けて「まずまず戦えるかな」というところで走りの組み立てが終わった感じでした。

■追走トーナメント(天候:曇り路面:ドライ)
川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GPSPORTS)2013年シリーズチャンピオン決定!
総合優勝も獲得
 午後に行われた追走トーナメント。ここまでシリーズランキング4位の佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GPSPORTS)、同5位の松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)、同6位上野高広(TEAM VERTEX)、同7位日比野哲也(Team UPGARAGE with DRoo-P)、同8位横井昌志(D-MAX)までシリーズチャンピオンの可能性が残っていたが、ベスト16でランキング2位の末永直登(YUKE'Sチームオレンジ with BEASTEYE)が寺町邦彦(GOOD YEAR RACING with ORIGIN Labo.)に勝った時点で、タイトル争いは末永(直)、川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GPSPORTS)の2人に絞られた。そして川畑も田中省己(TAKA Neostyle D-MAX with TOYO TIRES)に勝ち、ベスト8に進出した。

 ベスト8のアマンディオ(WEDRIFTEAM)vsチフチャン(PrimringRussia)の海外選手対戦では、アマンディオを相手に猛烈な振り出しを見せたチフチャンだったが、審査区間の後半でスピンをしてしまいアドバンテージはとれず、敗退。また末永(直)、川畑はそれぞれベスト8でも勝利し、準決勝に進出した。

 準決勝での末永(直)の対戦相手は午前中単走優勝の内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)だった。この日の内海のスピードは際立っていた。ベスト16、ベスト8で対戦した高橋邦明(GOOD YEAR Racing with Kunny'z)も佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GPSPORTS)もスピードで圧倒されていた。

 そして準決勝1本目、内海がハイスピードで先行し、末永(直)はインに飛び込むことができず、内海にアドバンテージ。そして2本目、内海は末永(直)に必死に追尾したが、末永(直)がハーフスピンから戻ってきたところで接触、内海が乗り上げる形になってジャンプ。内海は勝ったもののマシンを大きく破損させてしまう。

 一方、川畑vsアマンディオの対戦は、再戦で川畑がアマンディオをスピードで上まわり、勝利。この時点で川畑のシリーズチャンピオンが決まった。尚、3位決定戦は末永(直)がアマンディオのインをきっちり差して勝った。

 決勝までに内海はなんとかマシンを修復し、走れる状態にはなったが、不具合は残っていた。内海先行の1本目は川畑が加速区間でシフトミスをし、内海にアドバンテージがついたものの、2本目は内海が川畑に接触してドリフトが大きく戻り、川畑が逆転勝ち。川畑はシリーズチャンピオンに続いてラウンド総合優勝も決めた。

第6戦総合優勝【川畑真人選手コメント】
ベスト16の田中(省)選手の対戦の時は「ちょっと嫌だな」という気持ちと、スタート前の緊張をなんとかほぐそうとしていました。負けるかもしれないという思いがありましたがここで負けた時点で終わりなので、勝てばその先楽になるかなという思いで、こらえました。決勝は、1本目にスタートでシフトミスをし、内海選手においていかれてしまったので、「これはやっちゃったなぁ」と思ったのですが、自分が先行の時ベストの走りができた上、内海選手のマシンの調子が悪いこともあって勝つことができました。最後まで諦めず走りきれた結果だなと思います。

シリーズ総合優勝【川畑真人選手コメント】
前のシーズンはよくない状態で最後、シリーズ争いをして、このお台場で取りこぼしてしまったというとても悔いの残る年になってしまったので、今年は取りこぼしがないように一つ一つ大事に戦って行こうと心に決めて、やってきました。仲間の力を借りて、とにかく練習、練習の日々で、技術力を上げてきました。その中で今回シリーズチャピオンをとることができて、とにかく嬉しいです。トーヨータイヤ様をはじめ、たくさんのスポンサー企業様の応援もあり、なんとかここまでくることができました。またファンの皆様にも、とにかくいいものを見せたいという気持ちで走っていたのが伝わったのかなという思いもあり、最後優勝で締めくくることができて、とても満足しています。また来シーズンもいい走りができるように頑張って参りますので、応援宜しくお願いします。ありがとうございました。

〜2013D1ワールドチャンピオンズ「D1Quick24」〜
【11月10日(日)天候:曇り路面:ドライ】
相性のいいお台場特設会場で
古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)が勝利!

■ブロック戦
 10日には日本の歴代チャンピオンや優勝経験者、今季の上位選手に加えて、タイ、インドネシア、ロシアのトップ選手が参加する追走主体のエキシビションマッチ2013D1ワールドチャンピオンズ「D1 Quick 24」が開催された。

 この競技は、ABC3つのブロック6つのラダーに分かれて追走トーナメントを行い、その勝者は8名で行われる最終決戦「追走Final 8」に進出できる。また、ブロック追走で敗れた選手の中で単走による敗者復活DOSSバトルが行われ、その上位2名も追走Final 8に進出できる。なお、織戸学(DRIVE M7 MAX ORIDO RACING)が前日のクラッシュにより出走できなくなったため、代わりに前日の上位選手として寺町邦彦(GOOD YEAR RACING with ORIGIN Labo.)が出走した。

 Aブロックのa-1トーナメントは、高橋邦明(GOOD YEAR Racing with Kunny'z)との対決を破って勝ち上がった寺町を、川畑真人がスピードで圧倒し勝ち上がった。a-2トーナメントでは、日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)との対戦でステアリング系にダメージを負っていた手塚強(GOOD YEAR Racing BNR34 with Bee★R)が、上野高広(TEAM VERTEX)との決勝でガードレールに大クラッシュ。上野が勝ち上がった。

 Bブロックのb-1トーナメントでは、タイのエス(WL)が末永直登(YUKE'S チームオレンジwith BEASTEYE)を、インドネシアのアマンディオ(WEDRIFTEAM)が内海彰乃(RC926 with TOYOTIRES)を倒して決勝で対決。アマンディオが低速区間でミスをしてエスが勝ち上がった。b-2トーナメントでは、エンジントラブルで松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)が出走できず、野村謙(URAS BRIDE FALKEN DRIFT with BLITZ nichiei)が1回戦を不戦勝。決勝で熊久保信重(BEASTEYE チームオレンジ with YUKE'S)と対戦したが、熊久保が後追い時にミスをしたため野村が勝ち上がった。

 Cブロックのc-1トーナメントではデー(PTT PERFORMA DRIFT TEAM)のクラッシュで勝った斎藤太吾(PHATFIVE・SUNOCO・SIS-WORKS)と、今村陽一(nichieiエコバーン with FALKEN)のエンジントラブルによるリタイヤで不戦勝した時田雅義(GOOD YEAR Racing ZERO CROWN with Bee★R)が対戦。斎藤は時田をプッシュしてしまい、時田が勝ち上がった。c-2トーナメントでは佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GPSPORTS)のマシントラブルによるリタイヤで不戦勝した三木竜二(Guild AMW with LFW)と、末永正雄(RE雨宮 SUNOCO with YOKOHAMA)を相手にきれいな追走を見せた古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)が対戦。古口は三木を相手にマシンギリギリに迫る後追いを見せて勝ち上がった。

■敗者復活DOSSバトル
 敗者復活DOSSバトルは、ブロック追走で敗退した選手たちがDOSSを使った単走審査で得点を争い、上位2名が「追走Final 8」に進出することができる。しかしブロック追走の敗者18名のうち、4名はマシンが出走不能なので、実質的に14名で争われた。

 寺町、谷口信輝(HKS)、日比野らが95〜97点という得点で争っていたところに、高い車速ときれいなライン、そしてアクセル全開度の高い完成された走りを見せたアマンディオが98.36をマークし、トップに立つ。

 前日の第6戦単走優勝の内海はテールをスポンジバリアに引っ掛けてクラッシュしてしまい敗退。エンジン換装して登場した松川は振り出しでスピンをし、点数が出なかった。一方、綺麗な振りから、ラインをきっちりトレースした走りを見せた熊久保は97.76マークし、2位に入る。斎藤はすごい角度でマシンの振りを見せたが熊久保の点には及ばず、アマンディオが1位、熊久保が2位でFinal8追走進出を決めた。

■Final 8追走
 ベスト8ではアマンディオと川畑が対戦。1本目にアマンディオが接近ドリフトでアドバンテージをとると、川畑はそれ以上の接近ドリフトを試みたが、ヘアピンでアマンディオをプッシュしてしまいアマンディオの勝ちとなった。野村vs時田は、まだクルマが煮詰まっていない野村のミスで時田が勝った。上野vs熊久保は熊久保が振り出しでテールをヒットし敗北。上野が勝った。エスvs古口は両者ミスがあったものの、より大きいミスをしたエスが敗れた。

 準決勝の前、アマンディオはラジエターが破損し、液漏れを起こしたため出走できず、時田は不戦勝で決勝進出を決めた。上野vs古口の対決では、2本とも上野のラインが小さくなってしまい、古口が勝った。なお3位決定戦もアマンディオは出走できなかったため、不戦勝で上野の3位が決まった。

TOKYO DRIFT in ODAIBA / FINAL 8 TSUISO
 決勝は時田vs古口。2人ともお台場でのエキジビションマッチで非常に決勝進出率が高いドライバーだ。1本目は時田が先行。時田はキレのあるいい走りを見せたが、古口がきれいにマシンを合わせドリフトを決めてアドバンテージを獲得する。2本目は古口が先行。時田も古口のインを狙うが、進入で古口をプッシュしてしまい、2台ともクラッシュ。これにより古口の優勝が決まった。

【古口美範選手コメント】
今年は開幕戦で優勝して前半はよかったのですが、その後エンジントラブルなどもあり、うまく走れない時期がありました。うちのチームは指示がすごく的確で、その指示を自分が履き違えることが多かったので、そういうところを少なくしようと思って、話し合い、理解することに意識しました。チームのほうも自分がわからないことがないように、わかりやすく説明してくれたので、今回の優勝はチームのおかげですね。

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