■SUPER GT SERIES 第2戦 FUJI GT 500km RACE レースレポート
スーパーGTシリーズ第2戦『FUJI GT 500km RACE』が静岡県の富士スピードウェイで開催された。例年5月の連休に開催されるこの富士スピードウェイでの第2戦はレース距離が500kmと長く、また第3ドライバーの起用も認められ、2回のピットストップが義務づけられる。DIJON RacingではGT300クラスに48号車:DIJON Racing IS GT-Rと96号車:DIJON WAKO'S ED Z06R GT3の2台体制で参戦した。
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 2(富士スピードウェイ/4.563km)
4月28日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:31,600人
4月29日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:48,500人
SUPER GT GT300クラス
■48号車 予選11位、決勝11位
Takamori博士/千代勝正(DIJON Racing IS GT-R)
前回の岡山ラウンドで9位入賞を果たし2戦連続の入賞を目指すDIJON Racing IS GT-RはTakamori博士選手と千代勝正選手がドライブ。
■96号車 予選26位、決勝リタイア
田中勝輝/井上恵一(DIJON WAKO'S ED Z06R GT3)
昨年のJAF GP以来の参戦となるコルベットZ06R GT3を使用するDIJON WAKO'S ED Z06R GT3はSUPER GT久々の参戦となる田中勝輝選手、そして普段はDIJON Racingのチーム監督を務める井上恵一選手がステアリングを握る事になった。
【公式練習 4月28日(日)9:00~】
この日の富士スピードウェイは快晴。気温も15℃、路面温度25℃と春らしいコンディションの中、9時00分より公式練習が行われた。
DIJON Racing IS GT-Rはまず千代選手がドライブ。開始16分、計測7周目に1'39.053をマークしGT300クラストップに浮上する。その後ピットインを繰り返し、DIJON Racing IS GT-Rのセッティングを進めていった。このセッションでは長丁場のレースまでを見据えた各種プログラムが組まれ、Takamor選手、千代選手ともに走行を重ねていった。最終的に#61 BRZ、#16 CRZに逆転を許したもののDIJON Racing IS GT-RはGT300クラス3番手でこの練習走行を終了した。
96号車DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は今期初の実戦という事もあり先ずは井上選手がコースイン。その後田中選手に交代し精力的に周回を重ねる。DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は1'43.418がベストタイムとなり、このセッションを26番手で終了した。
【公式予選 14:00~ 】
14時00分から行われた予選セッション。今年全戦に採用されるノックアウト予選、GT300クラスではQ1セッション上位13台がQ2セッションに進出。14位以下はこのセッションで決勝のスターティンググリッドが決定するシステムとなっている。気温は18℃、路面温度は33℃まで上がったコンディションの中で予選セッションが行われた。
48号車DIJON Racing IS GT-RはQ1を千代選手が担当。千代選手は徐々にペースを上げ、計測5周目に1’38.879をマーク、GT300クラストップに踊り出る。セッション終盤に#3 GT-Rに逆転されてしまうがDIJON Racing IS GT-Rはこのセッションを2番手で終了、Q2進出を果たした。
続いて14時49分より行われた予選Q2、上位13台のグリッドを決めるこのセッションをDIJON Racing IS GT-RはTakamori選手が担当。12分間という短い時間で争われるこのQ2でTakamori選手は1’40.410までタイムを縮めるも順位はクラス11位。DIJON Racing IS GT-Rはこれにより明日の決勝はGT300クラス11番手からのスタートとなった。
96号車DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は井上選手がQ1を担当。計測4周目に1'43.336をマークし20番手につける。その後、1周の間をおいて再度アタックに入るもタイム更新はならず、結局Q1を26番手で終了。DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は残念ながらQ2進出を果たす事が出来なかった。
【決勝日フリー走行 4月29日 8:30~9:00】
引き続き快晴の富士スピードウェイ。決勝日のこの日は8時30分よりフリー走行が行われた。このセッションで48号車DIJON Racing IS GT-Rと96号車DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は決勝前最後の調整を行った。
【決勝(110周)14:00~】
14時03分、48500人の大観衆が見守る中決勝レースがスタートした。48号車DIJON Racing IS GT-Rはスタートを千代選手が担当。序盤からライバル勢がトラブルやアクシデントが見られるサバイバルレースの様相を見せる中、オープニングラップで8番手に順位を上ると安定したペースで徐々に順位を上げていった。
1回目のピットイン直前の35周目には2番手まで浮上したところでドライバーはTakamori選手に交替。このピットインで給油、そしてリアタイヤのみの交換を行ったが、ピットストップの時間がかかってしまい12番手でコースに復帰。Takamori博士は持ち前のクレバーな走行でタイヤや燃料の消費を抑えつつ安定して周回を重ね、8番手まで順位を回復。71周目には2回目のピットストップを行ったDIJON Racing IS GT-Rは再度千代選手に交替。
15番手でコース復帰にしたDIJON Racing IS GT-Rと千代選手はハイペースで追い上げる。ラスト10周を切る頃には11番手にまで浮上し、前を走る#10 SLSも射程に入る目前まで来ていたが無情にもここでレース終了のチェッカー。#10 SLSには約5秒及ばず残念ながら2戦連続のポイント獲得はならなかった。
96号車DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は田中選手がスタートを担当。確実に周回を重ね20位まで順位を上げたレース中盤に他車と接触。35周目に最初のピットインを行い、応急処置を施しドライバーを井上選手に交替。その後も応急処置の為のピットインを繰り返すDIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は足回りのダメージが深刻化し49周目にマシンをピットガレージに入る。
約40分に渡る長いピットインの後は井上選手、田中選手と繋ぎチェッカーフラッグは受ける事が出来たが規定周回数が足らず完走扱いとはならなかった。
次戦、第3戦は6月15日からマレーシアのセパンサーキットで開催され、DIJON Racing 48号車DIJON Racing IS GT-Rが参戦します。96号車DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3は、第4戦SUGOから再び登場する予定です。引き続き応援よろしくお願い致します。