トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は、昨年のF1撤退発表以降の1年間を振り返り、大きなチャレンジに立ち向かい、結果を出してきたとして、満足感を表した。
トヨタは2009年シーズン終了直後の11月4日、F1撤退を発表した。TMGはその後も活動を続け、モータースポーツ関係のR&Dサービスから市販車のスポーツタイプへの変更、電気自動車の技術にいたるまで、自動車業界におけるさまざまな業務にあたってきた。
「我々にとって躍進の年だった」とTMGの事業開発担当ゼネラルマネージャー、イエンス・マルクアルトが、同社の年次報告書においてコメントしている。
「2009年11月にF1活動が終了し、多くのチャレンジに直面した。しかし我々は勇気と自信を持ってこれに立ち向かった。我々の努力は結果につながっており、この12カ月を満足感を持って振り返ることができる」
英autosport.comは、TMGでシャシーエンジニアリング担当ゼネラルマネージャーを務めるパスカル・バセロンが、F1におけるスキルとテクノロジーはモータースポーツ以外の分野に容易に役立てることができると述べたと伝えている。
「F1の技術は極めて幅の狭い専門的なものであると考えられていると思う。だが我々のカスタマーは、我々の技術的な専門知識の幅広さと設備の多様性を知り、強い感銘を受けている」