2012年F1第3戦中国GPが現地時間13日に上海インターナショナル・サーキットで開幕し、金曜朝のフリー走行1回目は、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。ザウバーの小林可夢偉は5番手につけた。
初日を迎えた上海インターナショナル・サーキットは、前日に降った雨の影響で路面はセミウエットのコンディションとなったが、走行ラインは概ねドライが保たれ、各車ともまずはミディアムタイヤで序盤の周回をスタートさせる。セッション開始時の気温は14度、路面温度は13度を記録した。
今回の中国にピレリが持ち込んでいるタイヤはソフトとミディアムの2種類。フォース・インディアはポール・ディ・レスタに代えてジュール・ビアンキを起用、ウイリアムズはブルーノ・セナに代えてバルテッリ・ボッタス、ケータハムもギド・バン・デル・ガルデがビタリー・ペトロフのマシンに乗り込んだ。
セッションは開始30分過ぎから弱い雨が降り始め、30分程マシンが走行しない状態が続くなど、終始ダンプコンディションで進み、雨用のインターミディエイトとドライ用のミディアムタイヤを履いたマシンが走行を重ねていった。
そのなか、マクラーレン勢は序盤の走行でリヤのディフューザー付近に大掛かりなエアロ用の測定パーツを搭載するなどしてデータ収集に取り組み、レッドブルもセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーの2台で異なる排気レイアウトを試している。
トップタイムをマークしたのは、終了間際に1分37秒106を記録したマクラーレンのハミルトン。2、3番手にニコ・ロズベルグとミハエル・シューマッハーのメルセデス勢が続き、ザウバーのセルジオ・ペレス、小林可夢偉が4、5番手となった。
レッドブルはウエーバーが6番手、フェラーリはフェルナンド・アロンソが11番手、ロータスのキミ・ライコネンは11周を走ったものの、タイムは1分50秒台に留まり最下位に終わっている。