レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーは、今年末でF1から引退し、来年はポルシェのLMP1スポーツカープログラムに加わることを発表した。
今季末でレッドブルとの契約が切れるウエーバーは、チーム離脱やF1引退の可能性がささやかれ、2014年にWEC世界耐久選手権およびル・マン24時間へのLMP1参戦を予定しているポルシェと交渉しているとの報道もなされていた。
ウエーバーは、1998~1999年にはメルセデスからスポーツカーレースに参戦、その後、シングルシーターに戻り、F3000に参戦した後、2002年にミナルディからF1にデビューした。
ジャガー、ウイリアムズを経て2007年にレッドブル・レーシングに加入したウエーバーは、2010年と2011年にランキング3位を獲得している。
現在のチームメイトであるセバスチャン・ベッテルとは不仲が伝えられており、今年のマレーシアでベッテルがチームオーダーを無視してウエーバーの前に出て優勝した後には、さらに関係が悪化したといわれていた。
「ル・マンと世界耐久選手権のトップカテゴリーに復帰するポルシェに加わり、チームの一員になることになり光栄だ」とウエーバーは述べている。
「ポルシェはマニュファクチャラーとしてレースの歴史を刻み、卓越した技術と最高レベルのパフォーマンスを象徴する存在だ」
「F1のキャリアの後にこの新しいチャレンジに立ち向かうことになり、とても楽しみにしている。ポルシェは間違いなく非常に高い目標を掲げるだろう。世界最速のスポーツカーの一台を走らせる日が待ちきれない思いだ」
ウエーバーの引退により、チャンピオンチーム、レッドブルのベッテルのチームメイトの座が空くことになる。推測としてすでにキミ・ライコネンの名前が候補に挙がっている。