今週、何カ月にもおよんだFIAとFOTAの争いがついに終結し、コンコルド協定へのサインが行われるのではないかと見られている。
コンコルド協定へのサインが行われれば、FOTAが独立して自らのシリーズを立ち上げるおそれはなくなり、2010年へのエントリーを認められた13チームは、2012年末までFIAとの協定を結ぶことになり、F1の将来の安定につながる。
現在唯一問題となっているのは、2年の間に1990年台序盤のレベルにまで支出を削るための規定となる“コストレギュレーション・ドキュメント”である。先週、既存の10チームと新規3チームが、この問題について満場一致の合意を成し遂げるべくジュネーブのFOTA本部で会合を行っている。
コンコルド協定にサインが行われた場合、FIA世界モータースポーツ評議会に送られて承認を受けることとなる。
メルセデス-ベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデント、ノルベルト・ハウグは、この件に関して前向きな発言を行っている。
「目標達成に向けて非常に順調に進んでいる」とハウグはメディアに対して語った。
「対立が起こるのは、他に手立てがない場合のみでなければならない」