2月3から4日にかけて、FIA GT1世界選手権にフォードGTで参戦するマテック・コンペティションが、今季初めてのテストをポルトガルのアルガルベにおいて行った。これはFIAが定め2回行われる「バランス・オブ・パフォーマンステスト」の1回目のテストとなった。

 今回、マテック・コンペティションのオーディションに招待されたドライバーは、08年全日本F3チャンピオンのカルロ・バン・ダム、09年はF2に参戦したナターシャ・ガシュナン、ドイツF3/ユーロF3に参戦したシンディ・アレマンらふたりの女性ドライバーを含むヨーロッパの若手有望ドライバーら計7人。テスト車両は、昨年FIA GT3で使用されたフォードGTのバラストとエアリストリクターを外し、極力GT1のマシンに近いドライビングができるようにセットアップされたもので行われた。

「僕はどうしてもこのシートを獲得したい。そのために毎日のハードなトレーニングを積んでこのテストに挑んだんだ。チームとは何度も話し合いを重ねてきたし、自分のパフォーマンスには自信がある。テストでは十分にアピールできたと思う」と、テストを終えたバン・ダムは語った。

 マテックのFIA GT1仕様のマシンは昨年度末に製作が終了しており、今回のテストが実質的なシェイクダウンとなった。「このマシンは完全なる新車であり、エンジンをはじめどのパーツをとっても09年モデルと同じものはない。初日はマシンの安定性を確信し、かなりのいい感触があり、新しく開始する世界選手権でのシーズンでの活躍を楽しみにしている」とマルティン・バルテック監督。

 また、ドライバーについては「今回のテストでは才能ある若いドライバーにチャンスを与え、世界選手権で実力を発揮してチームに貢献できるドライバーを発掘したい」と語っている。

 2回目のテストはスペインのモーターランド・アラゴンで予定されており、ドイツのADAC GTマスターズにマテックのフォードGTで参戦し、09年同シリーズ2位となったマーク・ヘネリチとヨナタン・ヒルシがステアリングを握る予定。そして最終的に、3月1日にパリでメディア向けのプレゼンテーションが行われる模様だ。

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